Foomii(フーミー)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

ウクライナ「報道」が流行ればコロナを忘れ、それに飽きればまたコロナで騒ぎ出す、サル以下のTVマスコミと日本政府。

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2022040202450192887 //////////////////////////////////////////////////////////////// 藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~ https://foomii.com/00178 //////////////////////////////////////////////////////////////// ロシアがウクライナを侵攻しはじめた2月24日以来、マスメディア上からめっきりコロナの話題が少なくなってしまいました。 2年以上もの間、まるで乱痴気騒ぎのように「コロナはヤバイ!抑え込むには自粛せよ!」と叫び続けてきたにも関わらず、ロシア侵攻が起こった途端、マスコミ世論は一気にコロナ問題をお座なりにしてウクライナからの戦争ニュースに飛びついた、という次第です。 とはいえ、現時点の感染状況はどうなのかと言えば、一日平均全国で約「4万人」が新規PCR陽性者となり、約90名が「コロナ死」によって亡くなっている状況です。 だから、昨今、新規感染者数が徐々に減ってきたとはいえ、「これまで2年間のスタンダード」(基準)から言うなら、「コロナはやばい、若い奴は感染しない様に自粛シロ、酒飲みに行くな」とTVは騒ぎ立てねばならない「筈」だと言えるでしょう。 何と言っても、これまでなら、新規感染者が1000人や2000人、死者数が一日あたり数十人程度でも、マンボウだ、緊急事態宣言だと騒ぎ立ててきた訳ですから、4万人も新規感染者数がいて100人近くもの人がコロナ死だと言われている状況なら、騒がない方がオカシイわけです。 だから、これまでのスタンダードで言うなら、一般の国民の皆さんも、まん防を解除し、何ら感染を抑止するための行動規制をかけようとしない今の岸田内閣に対して「何生ぬるいことやってんだ!一日に90人もの貴い命がコロナによって失われてるじゃないか!もっと、徹底的に緊急事態宣言を発令して、国民に自粛させろ!!」と怒り心頭で騒ぎ立てねばならない「筈」です。 ところが、現実はそうなってはいません。 もちろん、現在は「コロナ収束中」なのだからこれで構わないんだよ、と言い訳する向きもあるとは思います。 ですが、「これまでのスタンダード」で言うなら、「ここで気を緩めればまた、感染が拡大して、コロナでたくさんの人が死ぬ事になるじゃないか!だから、軽々に緩めてはいけないだろ!!」と言わねばならない「筈」です。 思い出してみて下さい。実際、これまでの緊急事態宣言は感染が終息に向かっていようがどうであろうが、新規感染者数が数千人、数万人といれば、それだけで危険だということになり、自粛解除はなされなかったではないですか。 それどころか、「感染が収束に向かっている状況なのだから、緊急事態宣言を支持するなんてオカシイじゃないか」と指摘した当方のこの記事(https://38news.jp/economy/15951)が、仲間の言論人達を含めた数多くの国民から、信じがたい罵詈雑言と誹謗中傷の「嵐」に晒されていたではないですか。
… … …(記事全文3,886文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • ひと月分まとめての販売となります。1記事のみの販売は行っていません。

    価格:880円(税込)

    2022年4月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する