今年は宮崎駿の新作アニメ『君たちはどう生きるか』が劇場公開される。昨年12月に発表があり、今年の7月14日封切と報道された。制作開始が告げられてから5年、前作から10年ぶりとなる待望久しい長編作の上映となる。5年前、ジブリがこのタイトルで新作を出す予告があった後、漫画本が出版されて話題になり、にわかに『君たちはどう生きるか』ブームが起きた出来事があった。その世上の動きに反応して、私も3本の記事を書いてブログに上げている。今年の日本のエンタテインメントの主役となる作品であり、空前の人気を呼んで観客を集め、作品の評価が喧々諤々されるだろう。映画の物語はオリジナルで、宮崎駿らしい冒険活劇ファンタジーだと言う。今から待ち遠しく気分が高揚させられる。 ----------------------------------------------------------------------------------------- 本当に楽しみだ。吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』と岩波文庫版に付された丸山真男の『回想』、これこそ日本の学生が読むべき古典中の古典で、欧米アカデミーの『ソクラテスの弁明』に匹敵する永遠不滅の書だ。文系理系関係ない。マストの書。 ----------------------------------------------------------------------------------------- 12月の鈴木敏夫の会見の後、私は興奮してこうツイートした。そしたら、誰かが返信を投げてきて、読んだけれど何も面白くなかったという冷笑的な反応を書きつけてきた。若い右翼だろうか。ネガティブな動機と執着から無名の「左派ブロガー」を監視し、嫌味を垂れている(ネットによくいる)一人に見えた。 ■ 面白いと思ったのは40歳前… … …(記事全文5,232文字)