… … …(記事全文5,207文字)自民党は参院選の結果は、かなり劣悪な情勢らしく、そのために赤沢経済再生相はアポなしで7回も押しかけ訪米し土下座外交。それは「国益を守る」関税交渉ではなく、「自民党を守る」選挙対策の交渉だった
◆〔特別情報1〕
参院選に向けていま、政界は水面下で米中戦争が切り広げられており、大詰めを迎えているといっていい。しかし、そうした「国難」を利用した国民騙しの姑息な動きもある。
読売新聞は3日、「トランプ氏、日本との関税交渉『合意できるか疑わしい』…4月に『最優先』と言及も一転して『圧力』」という見出しをつけて次のように報道した。
「米国のトランプ大統領は1日、日本との関税交渉に関して『合意できるかどうか分からない。疑わしい』と述べた。日本からの輸入品に30~35%程度の関税を課す可能性を示唆したほか、9日に迫る『相互関税』の上乗せ分の停止期限の延長については否定的な考えを示した。交渉が難航するなか、米国は日本への圧力を強めている。
大統領専用機内で記者団の取材に応じたトランプ氏は、『日本はとても強硬だ。あまりにも甘やかされており、合意に達することは非常に困難だ』と語った。『日本はコメを切実に必要としているのに受け入れようとしない。米国の自動車も受け取らない』との持論も展開したほか、巨額の対日貿易赤字について、『非常に不公平だ』と改めて不満を表明した」
また時事通信は1日、「アポなし訪米『成功率100%』 赤沢氏、関税交渉巡り」という見出しをつけて次のように報道した
「『押しかけ成功率100%』。赤沢亮正経済再生担当相は1日の記者会見で、日米関税交渉を巡る過去7回の米国訪問について、多くは日程の約束がないまま現地入りしたと明らかにした。その上で、いずれも閣僚協議が実現したので問題ないとの認識を示した。
赤沢氏は『羽田空港を離陸時点で日程が確定していないことがほとんどだ』と説明。『押しかけてカウンターパートの閣僚と会えなかったことはない』と胸を張った」
そしてさらに時事通信は2日に行われた日本記者クラブ主催の討論会について「石破首相、米関税『国益守り抜く』 立民代表、首脳協議提案―8党首討論・参院選3日公示【25参院選】」という見出しで石破の発言を次のように報道した。
「石破茂首相(自民党総裁)は難航している関税交渉について『何としても国益を守り抜かなければならない』と訴えた」
参院選が近づくにつれ、各機関で行われる党首討論での石破首相の顔は、日を追うごとに険しさを増している印象を受ける。それと並行するかのようにトランプ関税の圧力も日を追うごとに強くなってきている。赤沢亮正経済再生担当相はアポなしで7回も訪米したというが、関税交渉は暗雲が立ち込めたまま一向に進展がみられていない。「押しかけ成功率100%」を誇ったところでまだ何の実績にもなっていない。
「何かおかしい?」と、自民党内部と国際情勢に精通する情報通に話を聞くと、驚くべき裏のカラクリが語られた。赤沢経済再生担当相は7回も米国に押しかけ、一体、何を交渉してきたのか。以下、特別情報である。
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン