… … …(記事全文8,997文字)「男系男子派」は皇室典範で禁止の「養子縁組」よりも、「現皇族の御意思を必要としない制度」法制化で、皇室会議を経ず、いきなり旧宮家「直接皇族」復活シナリオを画策。これを阻止する道は「政権交代」しかない
◆〔特別情報1〕
皇位継承問題について「男系男子」にこだわる政党は、やはり「女性蔑視」の傾向が著しい。米国のリベラル系インターネットメディア「ハフポスト」は25日、「国民・玉木代表『女性にはうちの政策は難しくて理解できない』と発言。『女性蔑視』との批判に玉木氏が回答」という見出しをつけた記事において、玉木表が自党の政策について「女性には理解するのが難しい」と発言したことを次のように取り上げた。
「玉木氏は6月24日に日本外国特派員協会(FCCJ)で開かれた会見で、国民民主党の女性の支持率が低い理由と改善策について聞かれ、困ったような表情を浮かべて『なんででしょうね』と述べた後、英語で次のように答えた。
『残念ながら、政党が設立された当初から私たちは女性からの支持を得られていません。多くの人たちから『あなたたちが言っていることは複雑で、理解しづらい』と言われています』
『しかし、昨年の総選挙での(年収の壁を)103万円から178万円にするという政策は理解しやすいものだったと思います』」
と、「理解しやすいものだった」と断りを入れたうえで、「つまり、私たちの政策は男性だけでなく女性にとっても良いものなのです。しかし、女性にはそれを理解するのが非常に難しいのだと思います」と発言したということだが、高度で難解なことに挑戦しているが、女性にはなかなか「理解するのが難しく」女性からの支持が得られないと言ってしまったことになる。これについてSNSでは「侮辱的」「女性蔑視だ」などの声が投稿され波紋を呼んでしまった。
自身の不倫問題から始まり、不倫疑惑を抱える山尾氏の公認問題でさらに支持率を下げ、窮地に追いやられている玉木代表だが、こうなってくると、何を発言しても印象は悪くとられるばかり。そもそも保守系を標榜し、皇位継承問題では「男系男子」にこだわり、それに異を唱えた山尾氏にはクギを刺した以上、「私たちの政策は男性だけでなく女性にとっても良いもの」というのには、かなり無理がある。
さて、読売新聞が一面で掲載した提言「皇統の安定 現実策を」(5月15日付朝刊)は、停滞する皇位継承問題に間違いなく一石を投じたといえる。「女系天皇」容認か、「男系男子」固執か、多くの論客たち論説が、毎日のように各誌で目につくようになった。
そうしたなかポストセブン(週刊ポスト)は26日、「愛子天皇」の誕生を願う漫画家の小林よしのり氏の緊急提言として、「小林よしのり氏、皇位継承問題に提言『皇室存続のためにはただちに皇室典範を改正し、愛子皇太子殿下の誕生を実現しなければならない』」という見出しをつけた寄稿文を掲載したなか、「天皇の位が『万世一系』『男系』で例外なく継承されてきたと主張するのは、わしは完全なカルト思想だと思う」と投げかけている。そして次のように締め括っている。
「男系固執派は、天皇や皇族を個人として敬うのではなく、“血の器”、“Y染色体”が尊いのだと信じる向きもある。その考えをカルトと言わずして、なんと呼べばいいのか」
「男系固執派」を二度「カルト」と言い切っている。小林氏が「カルト」と言い切るその矛先に、ある組織が浮かんでくる。
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