… … …(記事全文4,850文字)ウクライナもロシアも後がなく停戦しか道はない。表で虚勢を張りながら裏では「もしトラ」の段階から停戦の極秘協議が進められてきた。ウクライナとガザは連動している。ウクライナ停戦が調えば、ハマスも応じるだろう
◆〔特別情報1〕
共同通信は12日5時26分、「イスラエル、ガザ停戦の終了警告 ネタニヤフ首相、人質解放迫る」という見出しをつけて次のように報道した。
「イスラエルのネタニヤフ首相は11日の声明で、イスラム組織ハマスが15日正午までに人質を解放しなければ、パレスチナ自治区ガザでの停戦を終了し、戦闘に戻ると警告した。ハマスは、ガザへの支援物資搬入を許可しないなどイスラエルが停戦合意に違反していると主張。人質解放を遅らせる姿勢を見せており、停戦維持を巡る緊張が高まっている。
一方、トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスでヨルダンのアブドラ国王と会談した際、ハマスが15日正午までに全ての人質を解放すると思わないと語った。トランプ氏は10日、ハマスに対し15日正午までに全ての人質を解放するよう求め、応じなければ停戦合意が破棄される可能性があると警告していた。
ハマスは10日、人質解放の日程について、予定する15日から遅らせる考えを表明し、イスラエル側が非難。ネタニヤフ氏は11日、人質が解放されなければ「ハマスの敗北」まで激しい攻撃を再開すると強調した」
さらに一分後、共同通信は「ロシア、拘束の米国人男性解放 トランプ政権が発表」という見出しをつけて次のように報道した。
「米ホワイトハウスは11日、ロシアで拘束されていた米国人男性が解放されたと発表した。男性は米政権のウィットコフ中東担当特使と共にロシアを離れた。解放の交換条件は明らかにしていない。米メディアによると、ウィットコフ氏が水面下で交渉を進め、自家用ジェットでロシアに入っていた。
米政府高官のロシア入りが明らかになったのは2021年11月のバーンズ前中央情報局(CIA)長官以来。22年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後は初めて。
ホワイトハウスはロシア側が『誠意』を示し、ロシアとウクライナの戦闘終結に向け『正しい方向に進んでいることを示すものだ』と強調した」
やはりガザとウクライナは連動している。世界情勢に精通する情報通は、この一連の動きについて、「もうハマスは実質、これ以上、戦争はできない。5日間の違いでも約束を破ったことになる。このまま約束を守らなければ、ハマスは行き場を失うことになるだろう」
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン