… … …(記事全文4,671文字)野田佳彦元首相 立憲民主党代表選出馬会見 これからどうする 「政権交代前夜~さあ共に、この国を背負って⽴とう」 「本気でこの汚れた政治の膿を出し尽くしていかなければいけない」
◆〔特別情報1〕
立憲民主党の野田佳彦元首相が5日、党代表選(7日告示、23日投開票)に向け、国会内で記者会見し政策を発表した。
かねてより野田は演説の上手さに定評があったが、5日の会見を見る限りにおいても、落ち着いたわかりやすい演説ぶりは健在であった。会見の冒頭、以下のように訴えるところから始まった。
「さる8月29日に、地元の津田沼駅の駅頭で、これは38年間活動を続けてきた駅でございますけれども、ここで7日から始まる立憲民主党の代表選に立候補する決意表明をさせて頂きました。そしてその席で申し上げましたけれども、再び内閣総理大臣を目指すという決意を固めたと申し上げをさせて頂きました。
今日は『これからどうする』というお話を中心に、ご説明をさせて頂ければというふうに思います。お手元に資料をお配りさせて頂いたけれども、『政権交代前夜』というタイトルの会見をつけさせて頂きました。その理由は、代表選挙が終わった後に、自民党の新総裁がすぐに決まります。それはすなわち第102代内閣総理大臣になるわけであります。その総理のもとで、ほどなく解散総選挙が行われるであろうと思いますので、その総選挙を睨んで『政権交代前夜』という位置づけの構想とさせて頂きました。すなわち、副題にも書いてありますけれども、立憲の代表選挙というのは『さあ共に、この国を背負って⽴とう』という同志に対する呼び掛けであります。ということをまず前提としてお話をさせて頂きたいというふうに思います」
続いて野田は、いまの日本の民主主義の現状について「6つの危機」があるとし、その6つに対して「どうするか」その変革の方向について説明をしていった。
まずは、野田が列記する「6つの危機」は以下のとおりである。
① 臨界点を突破した政治不信
② 失われたままの「分厚い中間層」
③ 意⾒を違える他者への寛容さの喪失
④ ⼈⼝減少で存⽴の限界が近づく地域コミュニティ
⑤ 分断が加速するばかりの国際社会
⑥ 忖度がはびこる不健全な政官関係
記者会見に集まった記者たちに配られた「政権交代前夜〜さあ共に、この国を背負って⽴とう〜◎政権政党として、⺠主主義の危機に⽴ち向かう」と題する資料は、野田佳彦の公式ホームページの「活動報告」2024/9/5に、「党代表選挙・政策綱領『政権交代前夜』」として掲載されており、詳細はホームページから参照できる。
https://www.nodayoshi.gr.jp/report/20240905/901/その政策のなかから、注目すべきところをピックアップし検証しておこう。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)