… … …(記事全文4,760文字)神田副大臣辞任速報の直前、「『介護離職』防止に向け両立支援の加速指示」の速報。しかし、首相指摘の中身は、介護離職の問題ではなく被介護者の問題。指摘と指示がかみ合っておらず【速報】に値するものだったのか?
◆〔特別情報1〕
11月13日は、午後12時過ぎから【速報】が続いた。最初の速報は12時2分、FNNプライムオンライン(フジテレビ系)が「【速報】岸田首相 『介護離職』防止に向け両立支援の加速指示 『幸福社会』実現会議で発言」を報じた。その2分後には、朝日新聞デジタルが、「松野官房長官『本人が説明すべき』 神田副大臣の虚偽答弁報道めぐり」を報じ、その33分後には「【速報】神田憲次財務副大臣が辞表提出 税金滞納問題で 官邸関係者」テレビ朝日系(ANN)〔12:37〕、「【速報】神田財務副大臣が“税金滞納”問題受け辞表提出 政務三役の辞任は内閣改造後3人目」TBS NEWS 〔12:37〕、「【速報】神田財務副大臣が辞表 税金滞納問題で更迭 改造内閣で3人目の辞任に」FNNプライムオンライン(フジテレビ系)〔12:39〕と、各紙立て続けに神田財務副大臣辞任の【速報】を報じた。
しかし、振り返ってみると、神田財務副大臣の辞任は、時間の問題だったなか、一足先に「幸福社会」実現会議での「介護離職防止」に向けた発言が速報で流れたというのは、実に違和感というか不自然さを感じるところである。認知症施策の会議が9月末に行われたときも、岸田首相の発言は、招かれた当事者や家族らの問題意識もかみ合っていないことが指摘されていた。今回もしかりである。ほとんど、問題がかみ合っていないかのような会議の中身を、【速報】するほどのことがあったのだろうか。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)