━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年4月15日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日刊) 第2章 政治・軍事大国日本の新しい総理大臣像 強力なリーダーシップが必要 ─────────────────────────────────── こうした日本の国際的地位の大きな変貌に伴って、日本の最高権力者である首相の責任も大きくなって行く。 国会が自衛隊の海外派遣や派遣先での行動を厳重に制限し、監視するとは言っても、一旦派遣された以上、現地の活動ぶりを一々監視できるはずはなく、行動範囲は、もちろん、徐々に拡大して行くことになる。 「不拡大政策」をとっていても、現実には「拡大」して行くことは、軍事行動の必然でもある。それは、戦前の日本軍の行動を振り返って見れば、一目瞭然である。村山連立政権与党が及び腰になるのは、一理あるのだが、国際貢献への道に一旦踏み出した以上、臆病風を吹かしてはいられない。 問題は、軍隊を統率し、指揮する最高の権力、統師権を握る総理大臣をはじめとする政治家の自衛隊に対する「シビリアン・コントロール(文民統制)」の仕方にある。ここで大事なことは、そうした本質的に拡大して行く性質を持っている自衛隊をよくコントロールするだけの、強力なリーダーシップを、日本の指導者が発揮して行かなくてはならない局面に入ったという点だ。 このため統師権を実際に発動したことのない戦後の歴代首相は、これからの首相の模範にはならない。まったく予想もできないような問題が、海外から飛び込んでくるだろう。 そうなると、従来のパターン化した政治的対応ではとても対処できない。軍事的に世界戦略を展開できる道が開かれたとは言っても、「八紘一宇」の思想に基づき、中国、朝鮮、東南アジア諸国、南洋の国々を侵略した戦前のリーダーたちのような行動を真似ることはできない。また、すべきではない。… … …(記事全文2,690文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)