━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年4月8日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日刊) 第2章 政治・軍事大国日本の新しい総理大臣像 訪米の意図 ─────────────────────────────────── 「世界を二分してきた東西冷戦は、米国のリーダーシップにより、自由と民主主義の勝利のうちに幕を閉じた。冷戦が共産主義の勝利に終わっていたとしたら、世界中の人々が自由を奪われ、人権を抑圧され続けていただろう」 新生党代表幹事・小沢一郎は、平成6年7月28日、ワシントンのナショナル・プレスクラブで講演した。その約1ヶ月前の6月29日の衆議院における首相指名投票で、小沢一郎の作戦により新生党などが急遽、海部俊樹を擁立したが、自民党、社会党、新党さきがけが立てた村山富市(社会党委員長)に破れ、政権の座から下り野党に転落したため、小沢一郎は敗軍の将となった。小沢一郎は、この経緯や旧連立政権与党勢力の将来の展望などを説明するため、訪米したのである。 アメリカは、自由民主主義を標榜する自民党と、社会主義者の集まりである社会党という、まるで「水と油」のような政党どうしが連立政権を樹立させたことに大きな驚きと衝撃を受けていた。 すなわち、不思議の国・日本がますますわからなくなったと受け止められていた。こうした空気のなか、訪米した小沢一郎は、日本の立場と決意をわかりやすく、解説したのである。小沢一郎は、まず、日本の立場について、こう述べた。 「しかし、自由と民主主義の勝利を完全なものとし、平和と豊かさを全世界の人々が享受できるようになるまでにはまだ長い道のりだ。平和と繁栄の理想は、米国の人々だけに役割と責任を押しつけて実現できるものではない。とくに日本は率先して、応分の役割と責任を引き受けねばならない立場にある」 アメリカの勝利を機に、世界は本格的な「地球維新」に向けて大きく動き出した。しかし地球上の全人類が、平和と豊かさを手にするまでは、完全な勝利とは言えないというのである。… … …(記事全文2,215文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)