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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

「高市潰し」と化した放送法内部文書、係る人たちが興味深い。伊藤博文の玄孫である松本剛明総務相は、2014年の文書作成当時は、民主党所属の野党議員だった。この戦いの主戦場は保守分裂の奈良県知事選へ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2023年3月8日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「高市潰し」と化した放送法内部文書、係る人たちが興味深い。伊藤博文の玄孫である松本剛明総務相は、2014年の文書作成当時は、民主党所属の野党議員だった。そして、この戦いの主戦場は保守分裂の奈良県知事選へ。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  放送法が定める「政治的公平」の解釈をめぐり、立憲民主党の小西洋之が公表した文書について、松本剛明総務相は3月7日、総務省が作成した行政文書であることを認め、波紋が広がっている。この文書について、当時総務大臣だった高市早苗経済安保相は、「怪文書」「悪意を持った捏造」と断じ、内容を否定し、松本総務相により「総務省が作成した行政文書である」と認められてからも、内容が正確でないことを理由に「捏造である」との主張を曲げていない。内容が正確ではないとする第一の理由として高市は、当時首相だった安倍元首相との電話会談はなかったと断言している。しかし電話会談の疑念がもたれている相手である安倍元首相は既にこの世にはいない。死人に口無しということである。  それにしても実は、この文書に係っている人たちを調べれば調べるほど、興味深い。  まずは、総務省「行政文書」であることを認めた、松本剛明総務相だが、問題の文書が作成された2014年当時は、民主党所属の野党議員だった。  2022年11月21日、第2次岸田改造内閣で、岸田首相の肝入りで岸田派から寺田稔が総務大臣に入閣したのだったが、政治団体の政治資金収支報告書を巡る問題が表面化し、事実上更迭。その後任に麻生派から松本剛明が起用されたのだった。その松本総務相は、民主党政権の菅直人第2次改造内閣で外務副大臣に再任した後、同年3月、在日韓国人から献金を受けていた問題で辞任した前原誠司の後任として外務大臣に昇格している。岸田政権での総務大臣入閣は、民主党政権での外務大臣就任以来11年ぶりの入閣で、しかも、民主党政権時の閣僚がその後の自民党政権において閣僚に起用されるのは、今回の松本が初であったということなのだ。ちなみに、松本は民主党時代、野田グループに所属、その後、樽床ゴループを経て、最後は無派閥だった。今回、文書を公表した小西洋之参議院議員は、元郵政・総務官僚であり、千葉県選出で派閥は野田グループである。  自民党二階派「志帥会」重鎮は松本剛明総務相が自民党に入党するいきさつについて、次のように語った。  松本剛明がなぜ自民党に入ったかというと、初代内閣総理大臣の伊藤博文の玄孫だからだ。父・松本十郎は、伊藤博文の曾孫であり、第1次海部内閣で防衛庁長官として初入閣している。母・悦子も伊藤博文の三女・朝子の孫である。十郎は、大蔵官僚から政界入りし、清話会に所属。安倍晋太郎が死去後は、加藤六月率いる加藤グループに所属したが、その後の離党には加わらず、1993年の第40回衆議院議員総選挙では自民党から出馬するも次点で落選し、政界を引退している。そういう経緯もあって松本剛明は、民主党からの初陣となったようだが、自民党は松本を引っ張り込もうとしてきた。選挙区は兵庫県の加古川(兵庫11区)だが、国民民主党の玉木雄一郎代表と同じで、たまたま初出馬のときが中選挙区から小選挙区への移行期だったことで、自民党から出られず、民主党からの出馬となった。しかし、地元選挙区の自民党支持者からも松本は人気が高かった。民主党に長く所属し、民主党でも活躍していたけれども、原点からいえば松本の支持層は保守層であり自民党であり、地元加古川の支援者はずっと「自民党に戻れ、戻れ」との思いで支援してきていた。
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