━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年2月28日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウクライナ側の戦死者はウクライナ政府発表では15万人だが、先日フォン・デア・ライエン欧州委員長がうっかり口をすべらした時の数字は37.5万人だった。実際の戦死者は50万から80万人程度と言われている。(satoko女史) ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 本日も、在米30年超の個人投資家satoko女史からのトップ情報である。 プーチンが21日に、デューマ(国会)でアメリカの年頭教書にあたる演説を行った。前評判では、べラルースがウクライナに侵攻すると発表するのではないかということであったが、結局は、それはなく、国威発揚、ウクライナとの戦争の意義(第三次世界大戦で西側諸国とそれ以外の国々の戦いであること、文明・宗教が全く退廃的になった西側との戦いであること)に、STARTの履行を停止することなどが内容となっていた。STARTは2026年まで有効なので、ロシアはそれは順守するのだろうが、相互の検査官の交換はとりあえずやらない。会場には、国会議員や閣僚だけでなく、若い兵隊さんや各宗教の代表など、多くの招待客がいた。長時間の演説だったが、テレビ中継のショーとしてよくできていた。残念ながら、私は、ラブロフとショイグ、メドベーデフとキリル大司教の4人しかわからなかった。 年頭教書と言えば、アメリカでは国民がテレビで見て、会話の話題にもなる。以前は1月下旬だったが、それが2月にずれ込むことが始まり、バイデンになってから4月や3月、今年は予定が未定になっているが、演説の前に逮捕されそうだ。 それにしてもこの数年、全くお年をとらないプーチンさん。今回現れた人は、一目で別人だと感じた。額の生え際や、足の引きずり方が、去年とちょっと違う。テレビ・インタビューのアップで見ると、おでこのしわも違うと思う。去年の人は引退したのだろうか。年頭教書の翌日には、モスクワのアリーナで、去年の3月のドンバス支援のコンサートに引き続き、今年もプーチンが現れて、数万人の若い観衆を前に演説した。これはトランプの集会に学んだのだろう。去年は、プーチンの演説中にコンピューターの不具合があったが、今年は改善していた。 バハムート(=アルティオモフスク)の陥落はまだで、村や集落をひとつひとつ制圧している。ここでのロシア側の主力戦力はワグネルの傭兵なのだが、先日、ロシアからの銃弾・砲弾が不足していたのが、やっと補給が来ると、傭兵会社の社長のプリゴージンがソーシャル・メディアに書いていた。やはり、ロシア軍内も派閥がいろいろあるし、ワグネルはロシア軍の別動隊で、プリゴージンがプーチンの友人だとしても、もともと軍人出身ではないので防衛省との間に太いパイプラインがあるという訳ではないから、内部の抗争があるのだろう。全部が全部うまく行っている訳ではない。どちらかと言うと、プリゴージンの刑務所体験が買われて、囚人のリクルートに便利と思われたふしもある。ロシアでは囚人を動員する伝統があり、そうした囚人兵は正規兵ではなく奴隷兵とみなされていた。そのため、ワグネル兵で功績をあげた者も、創立以来何人もいたと思うが、囚人兵で勲章をもらったのは、昨年末の叙勲の時が初めてで、プーチンから勲章をつけてもらったワグネル兵は、非常に感激していた。ウクライナ側も、8年間ここを強固にして準備を重ね、巨大な砦になっているので、文字通り死守したい。 ウクライナ側の戦死者はウクライナ政府発表では15万人だが、先日ウシ(=フォン・デア・ライエン、ウルスラのニックネームは通常「ウシ」で、ドイツのソーシャル・メディアでは「ウシ」で十分だとみなされている)がうっかり口をすべらした時の数字は37.5万人だった。これは、ウクライナ政府がEUに伝えている数字で、それも低めになっているはずなので、実際の戦死者は50万から80万人程度と言われている。アルティオモフスクの前線には、ナチスのアゾーフ大隊も送り込まれていて、ウクライナ側のソーシャル・メディアからは、アゾーフも戦死者が出ていることがわかる。アゾーフに加え、別のナチスのアイダルも動員兵の逃亡の監視のために、前線に送り込まれ始めた。徴兵については、路上で招集してバンに押し込んで、というのは続いているが、最近は、徴兵事務所の職員も前線に送られるようになったという情報もある。動員兵は正規兵の弾除けとして前線に送られるというのが、一般の認識なのだが、正規兵も死んでいるし、最近は、特殊部隊も前線に投入している。… … …(記事全文6,051文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)