━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年2月19日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎の時代』(1996年2月6日刊) 第11章 小沢政権が誕生する日(タイム・スケジュール) 参議院選挙で新進党が圧勝する ─────────────────────────────────── 七月二十三日の参議院通常選挙では、低投票率にも崇られて、自民党は、勝利できなかった。 社会党は、惨敗した。六年前の参議院選挙ではリクルート疑獄事件や消費税導入問題が最大のテーマになり、土井たか子委員長の率いた社会党が、空前の「マドンナ・ブーム」を巻き起こし社会党が議席を大幅に伸ばしていたのに、多くの議席を失った。 村山連立政権は、参議院通常選挙に合わせて、衆議院を解散し、いわゆる「衆参同日選挙」を打つ可能性があったが、これは、実現しなかった。 しかし、これまでの自民党VS社会党の対立構図のなかでの選挙と違い、自民、社会、新党さきがけが連立しているこの組合せの下では、衆参同日選挙を行うのは、やはり難しかったのである。敵と味方が複雑に入り交じることにもなり、わかりにくい選挙になりかねなかったからである。別々に行った方が戦いやすい。 自民党は、これまで組織が新生党、さらに新進党によって浸食されてきたので組織防衛に懸命に努めてきた。自民党は、参議院通常選挙での勝利によって社会、新党さきがけとの連立政権の担当に自信を深め、平成八年度政府予算案編成に取り組もうとした。それを無事、国会で成立させ、景気の先行きに明るい展望を切り開いたうえで、いよいよ国民に信を問う段取りに入る戦略だった。 しかし、思惑通りにはいかなかった。旧公明党・公明(支持母体は、創価美武)の元気旺盛な活動力に押された。そればかりでなく、自民党の党員党友の高齢化により、組織そのものが、かなり老朽化しているため、創価学会の活動家にはかなわなかったのである。主婦層や若者たちの多くが、新進党を支持しており、この点でも、自民党は、新進党に負けていた。… … …(記事全文1,338文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)