━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年8月23日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ イランは世界中から制裁を受けている中、技術立国に。スエズ運河を通らずイラン経由でペテルブルグからインドまで物資輸出の話がロシアとイランの間で締結され、早速、第1便が出発している。(satoko女史) ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 本日も、在米30年超の個人投資家satoko女史からのトップ情報である。 ウクライナ戦争はウクライナの崩壊に向かって進んでいる中、ロシアは同盟国の拡大を快調に進めている。プーチンはテヘランでシリア問題について協議するという名目で、イランのライシとトルコのエルドアンに会って、同盟を強めたが、イランからシャヒードという名前の偵察・攻撃用ドローン1000機の購入を決めたという噂だ。ただし、このドローンは、ロシアに納入があったという確報はないし、まだウクライナの実戦で目撃されていない。それにしても、イランは世界中から制裁を受けている中で、いつの間にか技術立国をやっていたのに驚いた。マスコミ報道は信じないことだ。そして、この時、スエズ運河を通らずイラン経由でペテルブルグからインドまで、ずっと近距離で物資を輸出できる話が、ロシアとイランの間で締結され、会談の開催中に、早速、第1便が出発している。 ところで、インドは制裁が始まってから、ロシアから石油を大量に購入しているが、自国での消費用だけでなく、どこかに石油タンカーで再輸出しているのがわかっている。ロシアからカスピ海経由の貿易もコンテナ船契約しているし(ムンバイのアメリカ総領事館は抗議したそうだが)、インドはなかなかの商売人だ。サウジアラビアもロシア制裁後、ロシア石油の輸入が急増しているのは、同じく再輸出という事情だろうか。また、このテヘランの会談の前には、イスタンブールでウクライナからの穀物輸出に関して、国連のグテレスも入って、黒海上に回廊を設けて、120日間穀物・食料輸出の船舶が航行できるようになっている。その時、ロシアからはショイグ防衛相も同行して、トルコの防衛相と黒海分割に署名している。(名目上は、黒海の「安全保障」の分担なんだが、どう見ても、黒海の分捕り交渉だ。) ラブロフ外相もアフリカにロードショーに出て、10か国訪問している。カイロから始めたが、カイロではエジプトとの交渉だけでなく、アラブ20か国の代表とも会っている。その後、コンゴ、エチオピアなど歴訪した。この時、エチオピアでは、首相が2週間行方不明とかでラブロフは会っておらず、ソマリアの大統領もこの時にエチオピアでラブロフと会うことになっていたが、キャンセルしてきた。アフリカはまだ不安定なのだと思わせるエピソードだった。とは言っても、ラブロフはエチオピアとの実務者会談で、決済は両国通貨で行う方針を確認している。そして、アフリカで友達作りをした後は、アジアだ。ミャンマー訪問の後、ASEANの外相会議に招待された。食料や、石油・様々な鉱物資源を持っているロシアとは、どの国だって仲良くしておきたい。こうして、ロシアの同盟国作りは、着々と続いている。 そんな中で、ウクライナからの穀物や食料の輸出で、黒海航行の第1便が出た。一応、ウクライナ側は1日1隻を目標としていると言うが、実は、まだ60隻近くが港に停泊して出航しないのだ。みんなウクライナの機雷処理を信用してない。そして、第1便に入っていたレバノン向けの船の穀物について、遅延を理由にレバノンが受取を拒否した。その後、エジプトの政府系バイヤーは、ウクライナからの穀物輸入の契約を一方的に解約した(不可抗力条項はなかったのに)。そして、ロシアに乗り換えたのだ。これは、上記のように、ロシアとの同盟関係強化はあるだろうが、もっと実際的な理由ではないだろうか。つまり、ウクライナからの穀物の長期安定供給は望めそうにないからだ。ウクライナという国がどうなるかわからない現在、契約などできない。ところで、エジプトのパンは非常においしい。街角で行商の人が売っている薄いアイーシではなくて、立派なレストランで出てくる小さいパンだが、非常においしい。土壌と気候がいいからかと思っていたが、高級パンは地元産の小麦なのだろうか。もし、ウクライナ産だったら、食べない方がいい。というのは、ドンバスの農場主のインタビューの中で、「ラウンドアップは雑草を焼いてくれるので、本当にいいんだよ」と言っていた。モンサント、カーギルなどがウクライナの超大規模農場のオーナーだとばれているので、ラウンドアップなど使い放題だろう。それから、あんな簡便な常温の倉庫で、よく1年も保管ができると思っていたが、穀物倉庫ではポスト・ハーベストの農薬を使っていると考えて間違いない。ウクライナ産の小麦は食べないことだ。 ◆〔特別情報2〕… … …(記事全文5,655文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)