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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

ウクライナ食料輸出再開「航路確保」というけれども、自ら撒いた機雷を除去しない限り、安全な航路は確保できない。ロシアはお手並み拝見とばかりに高みの見物で、ウクライナの首を絞めている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年7月15日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウクライナ食料輸出再開「航路確保」というけれども、自ら撒いた機雷を除去しない限り、安全な航路は確保できない。ロシアはお手並み拝見とばかりに高みの見物で、ウクライナの首を絞めている。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  朝日新聞は15日朝刊、「食料輸出再開へ大枠合意 ウクライナ、航路確保」との見出しで、以下のように報道した。 「ロシアによる黒海封鎖でウクライナの港から小麦など食料の輸出が滞っている問題を巡り、両国と、仲介する国連とトルコの代表団が13日、同国の最大都市イスタンブールで協議した。トルコのアカル国防相は、安全に輸出するための調整拠点の設置や航路の安全確保などについて、大枠で合意したと明らかにした。ただ、詳細については詰めの作業が必要で、来週に再び協議が開かれる予定だ。」 今回の協議は、機雷の問題が最大の焦点になっている。来週に再び協議をするということだが、ウクライナが撒いた機雷の解決は困難を極め、協議は間違いなく難航するだろう。そんな足下を見るプーチンは、「お手並み拝見」とばかりに高みの見物で、シレッとウクライナの首を絞めている。  ウクライナは、ロシアの軍艦を鎮めようとの思いそれだけで、無計画に機雷を撒いた。その機雷が、ここへきて航行の妨げとなるのだ。爆破されるのは軍艦だけではない。民間の船が、機雷が撒かれた海をチョロチョロ航海すれば、陸地で地雷を踏むのと同じ危険がある。「航路確保」というけれども、機雷を除去しない限り、安全な航路は確保できない。いま確保できるのは「死の航路」である。  世界の穀倉地帯といわれてきたウクライナはいま、穀物の輸出が出来ず農家は疲弊している。本当であれば出荷の時期がきているにも関わらず、長引く戦火に、いまだ刈り取りも出来ていない。しかも倉庫には出荷できずに放置された小麦が大量に残っている。刈り取りができていないため、今年の作付けも出来ない状況だ。出荷が滞ったことで、倉庫に放置された小麦の価格はどんどん低下してきている。ウクライナとしても小麦を一日も早く出荷したいところだ。しかし、航路は確保できても、ウクライナが大量に撒いた機雷が残っている。ロシアは、黒海封鎖の解除に対して「どうぞ、反対しないよ」と余裕の構えだ。本来ならば、ロシアにとっても、黒海艦隊の基地があるだけに、機雷の除去は必要だ。「だったら、ばら撒いた側がきれいに掃除しろ」とばかりに、ロシアはウクライナの首を絞めている。  しかも、時間の問題がある。いま倉庫に放置されてきた出荷を待つ穀物は、ただでさえ下落しており、今月中には出荷しないと品質面からいっても、さらに時間が過ぎて季節が変わると、出荷のタイミングを失い、果ては使い物にならなくなる。既に農家は採算が取れず困り果てている。しかし、いくらなんでも今月中の機雷除去は、どうみても不可能だ。
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