━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年5月6日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウクライナ戦争を契機に交渉が進み、やっと実現したと思われる囚人の交換。米国とロシアの「人権」認識の違いがよくわかる囚人交換場面。ウクライナでは、米国刑務所の状態を極限まで拡大したことが起きている。(satoko女史) ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 本日も、在米30年超の個人投資家satoko女史からの、「ウクライナ情勢」のトップ情報である。 先週、アメリカとロシアの間で囚人の交換が行われた。アメリカは、元・海兵隊員の学生で、2年前にロシアの警官に暴力をふるい9年間の刑に服していた。ただの学生ではなく、海兵隊で殺人技術を習得した人間だ。ロシアの方は、パイロットで、「ドラッグ密輸」の件でアメリカ国内の刑務所で12年の刑に服していた。この「ドラッグ密輸」というのは、アメリカで冤罪にする時の常習手段なので、今回のパイロットもそうだと思っていい。トルコの空港で囚人の交換があったのだが、その時、ロシアで服役していたアメリカ人の若い男性は普通の服装で、大きな荷物をもっているのに対し、アメリカで服役していたロシア人の中年男性は半袖Tシャツ一枚で、荷物も小さい手提げだけだ。交換の後、トルコからモスクワに向かう飛行機(小型のプライベートジェットみたいのだった)の中で取材を受け、「アメリカからトルコに向かう飛行機の中で、両手と両足をきつく縛られていた」と縛られて赤くなっている跡を見せた。アメリカの刑務所では拷問されていた。 最初の2年間、妻とも連絡がとれなかった。モスクワの空港到着を妻と12才くらいの娘が待っていたが、娘は父親がドアから出てくると、ぴょんぴょん飛び上がって喜んでいた。もしかしたら、父親の記憶は全くなかったのかもしれない。父親は突然大きく成長した娘を抱きしめていた。 この件に関して、ロシアの広報官のザハロバはテレビ取材で次のようにコメントし憤っていた。 「こちらは国際的なきまりを十全に守っているのに、アメリカは一体どういうことか。アメリカからの飛行機の中をTシャツ一枚とは信じがたい。こちらは、アメリカ人囚人の荷物も全部保管していて、渡したのに、こちら側の持ち物は、フライト情報の紙1枚を入れた小さい手提げだけだ。これが民主主義の国か」 アメリカの刑務所は多くが民営化されており、囚人の数を増やす目的で、軽犯罪でもどしどし刑務所に入れていて、内部は全く腐敗している。この囚人の交換も、ウクライナ戦争を契機に交渉が進み、やっと実現したと思われるが、この交換場面だけでも、アメリカとロシアの「人権」の認識の違いがよくわかる。そして、ウクライナで起きているのは、アメリカの刑務所の状態を極限まで拡大したものだ。… … …(記事全文5,171文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)