━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年5月7日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊) 第2章 デイヴィッド・ロックフェラーとロックフェラー四世の激闘 ジョン・デイヴィソン・ロックフェラー四世がオーナー ─────────────────────────────────── 前章では、米国の外交政策の形成過程に大きな影響力を持つ、ゴールドマン・サックス社の経営幹部について概説した。それでは、彼ら経営幹部に決定的な影響力を持つ同社のオーナー、ジョン・デイヴィソン・ロックフェラー四世(通称ジェイ)とはいったいどんな人物なのか。 ロックフェラー財団は中国市場に深く食い込み、巨額の利益を得てきた。それゆえにロックフェラーは、自らの利益確保のために中国経済の混乱を極力回避しつつ、持続的成長を図ろうと懸命にコントロールしている。ロックフェラー財閥は、六千四百億ドル(1ドル=115円換算で73兆6千億円)の財産を管理し、米国の10大メーカーのうち6社、10大保険会社のうち6杜に加え、多国籍企業200社を支配、資産は全米国民総生産の50パーセントを超える。レーガン大統領と密接な関係にあった土木建設会社ベクテル(本社・サンフランシスコ)のように中東産油国と深い繋がりを持つ企業が少なくない。ロックフェラー家を財閥化したのは、一代で石油王にのし上がったジョン.デイヴィドソン・ロックフェラ1世であった。才覚と腕次第で成功を得られるという大きな夢を国民に与えた新興アメリカのまさに一大英雄である。 ロックフェラー1世は1839年7月8日、ニューヨーク州ティオガ郡リッチフォードで、ドイツからの移民一族である父ウィリアム・エーヴリー・ロックフェラー(1810年11月13日~1906年5月11日)、熱心なキリスト教徒だった母イライザ・デイヴィソン(1813年9月12日~1889年3月28日)の6人の子供の2番目として生まれた。リッチフォードは、ビンガムトンの北西20マイルほどの位置にある。 父は、”嘘つき”の薬売りだったので、家族は大変苦労した。ロックフェラー1世は幼いころから毎週日曜日に教会へ行き、勤労の大切さと人を助けることの尊さを学んだ。母親が飼っている七面鳥の世話をしたときに、初めて金儲けを味わい、そこで得た、なけなしの小銭を全額貯蓄した。畑仕事をして得た金も貯蓄し、そうやって貯めた50ドルを年利7パーセントで雇い主に貸すと、1年後、利息は10日間労働した賃金にもなった。このとき、「金銭の奴隷になるのはやめた、これからは金銭を奴隷に使ってやろう」と決意する。 一家は1853年、オハイオ州クリーヴランドに転居。ロックフェラー1世は1855年から記帳係として働き始めた。1858年、モーリス・B・クラークとともにクラーク・アンド・ロックフェラー社を設立し、製油会社への投資を始めた。… … …(記事全文4,441文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)