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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊) 第1章 ブッシュ政権の対中国戦略を担うゴールドマン・サックス社 中国政府要人と「人間同士の裸のつき合い」

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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

                         2022年4月24日

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世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で
行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速
報する。
                         政治評論家 板垣英憲

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『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊)
第1章 ブッシュ政権の対中国戦略を担うゴールドマン・サックス社
中国政府要人と「人間同士の裸のつき合い」
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 ポールソンは稀代の優秀な経営者だった。それでいて、近視眼的にビジネスに専念しているような"モーレツ経営者"でもなかった。何事につけ控えめな人柄であり、「クライアントはインベストメント・バンカーがマスコミに出るのを喜ばない」という信条をモットーにしていた。
 ゴールドマン・サックス社のトップに昇り詰めても、華やかな上流社交界に出入りするのを好まず、「熱心な自然愛好家」のスタイルを貫いてきた。環境保護主義者として、京都議定書への署名を支持している。暇を見つけてはブラジルなどの密林を訪れ、絶滅の危機にさらされた猛禽類や猛獣の保護にかけずり回る。ニューヨークにあるゴールドマン・サックス社本社ビル30階の会長室の壁には、動物の写真が飾られていたという。

 非営利団体「ネイチャー・コンサーバンス」百然保護協会)のメンバーとして十数年に渡って活動し、多忙の隙間を縫って理事長としての任務を立派に果たしてきた。同会の「アジア太平洋委員会」の共同会長を務めたことが、中国との関係を築くキッカケとなった。中国の自然保護に強い関心を抱き、中国政府から支援金を得て雲南省の虎跳峡の保護運動に取り組んでいるとき、江沢民前国家主席と行動をともにする機会に恵まれたのは大きかった。ビジネスだけでなく、中国での環境保護活動の一環として頻繁に中国を訪問し、そうした活動を通して大きな中国人脈を作り上げてきた。そのなかには、中国人民銀行の周小川総裁や金人慶財務部長、胡錦涛主席の経済チームのスタッフなど要人も含まれる。ビジネスを超越した「人間同士の裸のつき合い」は強固である。また、ポールソンは中国トップの名門である清華大学(北京市西北郊の清華園に所在)に「経済経営大学院」を設立し、経営学部の諮問委員会委員長を務めている。
 清華大学は1911年、義和団事件の対米賠償金からの資金拠出でつくられた「米国留学予備校・清華学堂」に基を成し、一九二八年に理工系の総合大学として創立された。今日では中国の重点大学の一つに数えられる。文系に強い名門・北京大学に対し、清華大学は理工系の最高峰として、技術エリートを養成し続けている。理学部、工学部、文学部、法学部、経済学部、経営管理学部、芸術学部などに、計2万5000名の学生(うち本科生1万4000名)が在籍。朱鎔基総理、胡錦涛国家主席など、中国政府の高官や著名な研究者を数多く輩出している。
 こういった地味な社会貢献活動は、実はゴールドマン・サックス社のビジネスにもつながっていた。財務長官に就任するまでにニューヨークと北京との間を70回以上も往復したポールソンは、北京政府の最高権力者だった江沢民前国家主席と親交を築いた。ゴールドマン・サックス社は、江沢民の息子・江綿恒が社長を務める通信企業「チャイナ・ネット」に直接投資しているが、これはポールソンと江沢民の関係があってこそのビジネスだろう。
 それだけではない。ゴールドマン・サックス社は、ここ数年の間に、チャイナ・モバイル、ペトロ・チャイナ、バンク・オブ・チャイナという巨大国営企業の民営化業務を次々に受託した。2006年4月には中国工商銀行の株式を26億ドルで取得して6パーセント株主となっている。ちなみに、同銀行の役員会には、ゴールドマン・サックス社の副社長を務めたジョン・ソーントン(現在は清華大学教授)が名を連ねている。
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