━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年4月19日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2020年1月30日参議院補正予算採択で、野党3党統一会派を造反して賛成票を投じた野党議員3人の悲喜こもごも。増子輝彦氏は「近いうちに必ずまた野党再編が起きる」と、参院選は無所属で出馬表明。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 2022年度予算採決に、玉木雄一郎代表率いる国民民主党がガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除の協議を理由に賛成に回り、「与党シフト」と野党は混乱した。結局、凍結解除の協議は進まず、玉木が協議離脱をほのめかしたが、自民、公明、国民民主3党実務者チームの検討結果は、「引き続き検討する」ということで、結局「先送り」に落ち着いた。3党協議は継続する見通しとのこと。 それにしても、岸田政権というのは、なにかと「検討」の二文字が出てくる政権だ。玉木代表がこだわる「トリガー条項凍結解除」についても「追加対策検討」という「検討」事項で、野党の国民民主党は予算案賛成という禁じ手に踏み込んだ。その後の協議が煮え切らず、いよいよ玉木も3党協議離脱の腹を括ったかと思いきや、再び、「引き続き検討」と「検討」の2文字で、元のさやに。そもそも、「検討」という文言、「霞が関文学」とか「霞が関話法」などと言われ、官僚が使う場合は、「具体的な対応はしない」という後ろ向きの意味合いの言葉である。玉木は旧大蔵省の元官僚であり、まさに「霞が関文学」から政治家に転身したのだ。「検討」ということは、「やらない」という意思表示であることは百も承知のはず。結局、支持率が上がらないまま、次の参議院選挙の毛結果次第では存続が危ぶまれる「国民民主党」のパフォーマンスに過ぎないということになる。 ところで、約一年前の2020年1月30日、参議院本会議での補正予算の採択において、野党3党統一会派の方針に反して賛成票を投じた野党議員が3人いた。そのうちの一人、増子輝彦氏は、「近いうちに必ずまた野党再編が起きる」と意味深な言葉を発し、次の参院選は無所属で出馬することを表明した。 一年前の補正予算案には、国民民主党所属の増子輝彦と故・羽田雄一郎、このとき既に国民民主党を離党していた桜井充の3人が、令和元年の東日本台風被害の復興費を盛り込んだ補正予算であることを理由に賛成票を投じていた。 ところが3者3様、その後の歩んだ道のりは違っている。羽田雄一郎は、賛成票を投じた2020年の暮の12月27日に、新型コロナに感染し帰らぬ人となったことは、記憶に新しい。そのひと月前の11月13日には、実は桜井充が一足先に新型コロナに感染していた。桜井充は、補正予算に賛成票を投じた後、同年5月15日には野党統一会派を退会し、その足で自民党の世耕弘成参議院幹事長に会派入りの希望を伝え、5月21日、自民党は桜井の会派入会を参院事務局に届け出た。そして2022年4月12日、世耕の強力な後押しにより、自民党本部は次の参議院選挙の宮城県公認候補として桜井の擁立を決定した。 この点について二階派重鎮は次のように語る。「宮城は、二階派の愛知和男先生の息子・愛知治郎が立っていた。ところが2019年の参院選で立憲の石垣のり子氏に敗れ落選して、本当ならば、今回出られればよかったけれども、二階が幹事長を降りたことと、愛知和男が体調不良で入院していることもあって、世耕が抜け目なく桜井を押し込み、完全に公認争いから外されてしまった」… … …(記事全文3,749文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)