━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年1月5日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 禅譲を2度反故にされた怨念を持つ岸田首相、一挙手一投足が安倍元首相の逆鱗に触れている。そこへ「3月菅派結成」「維新分裂」が飛び出て、自民党内はどこもかしこもバラバラ、大騒動になっている。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 これは自民党二階派「志帥会」重鎮からの年明けトップ情報である。 いま自民党内は、大変なことになっている。というのもまずは、岸田文雄首相がアベノマスクの廃棄を宣言し、それに対して安倍晋三元首相が猛烈に激怒している。林芳正外相との軋轢となるであろう、次の選挙から導入される「アダムズ方式」による山口県新3区を巡る問題もあって、安倍は先手を撃たんと林外相を狙い撃ちした。山口県副知事と山口市の幹部2人が公職選挙法違反の疑いで山口地検に書類送検された。岸田首相もそこに巻き込まれて、とにかく岸田首相の一挙手一投足が、安倍元首相の逆鱗に触れており、自民党内はバラバラになって、とにかく大変な状態になっている。そんななか俄かに、3月までに菅派が結成されるといった報道まで出てきた。自民党内は、まさに群雄割拠状態になっている。 まずは茂木派となった旧竹下派(平成研究会、53人)内が揉めている。旧竹下派は、会長に就任した茂木敏充よりも、小渕優子のほうが断然人気があり、会長に推す声も高かった。ところが、会長の座をトンビが油揚げの如く、まるで掠め取られるかのように奪われてしまった小渕優子も、その取り巻きも、大変なショックとともに激怒している。いまもそれが派閥内の火種となって燻り続けている。茂木はもともと清和研究会・安倍元首相と親密だ。そんな茂木がどうして旧竹下派の会長になるんだということで、派閥内では不満がうっ積している。 そもそも茂木の初当選は1993年で、このとき茂木は旧栃木2区に日本新党公認で出馬している。日本新党の解党後は無所属となり、1995年に自民党に入党しているが、竹下派ではなく河本派に属していた経緯がある。河本派は現在、麻生派に合流しているが、茂木は麻生派ではなく旧竹下派にいる。そうした経緯からか、竹下派のドン・青木幹夫は、茂木のことを信頼していない。 さらに、安倍の実母である洋子夫人に可愛がられて安倍派の加藤勝信が、旧竹下派に属しているのもおかしい。いつ不穏な動きをしないかと、加藤勝信の動向も注目されている。 本当であれば、額賀福志郎元財務相が竹下派の会長だったところを、小渕恵三以来、総理候補者が輩出できないばかりか、安倍政権を支えてきたもののポストの見返りが薄かったことから不満が燻っていた。そこで青木幹夫元参議院議員が額賀に話をつけて会長を辞任させ、代わって竹下亘が会長になった。もともと兄の竹下登が創設した竹下派が、親族である弟の手に戻った形となった。しかし、その竹下が病死したことで再度後継者問題となり、そこで、安倍に近い立場を利用してうまい具合に外務相や経産相といった主要ポストを立て続けに掴んだ茂木が、会長候補に躍り出たということだ。会長候補には小渕優子とバトルになっていたが、極めつけは茂木の幹事長就任だった。小泉純一郎が総裁に就任して以降、党3役(党4役)就任にあたっては派閥を離脱することが慣例となっていたのだが、茂木は幹事長に就任した後も派閥を離脱しないばかりか、その地位を利用して領袖にまでなってしまった。 茂木は選挙がうまい。安倍政権下の2014年に、選挙対策委員長を務めたが、茂木は自らものすごく全国を飛び回って動き、さらに選挙対策がうまい。二階とは違った作戦の立て方で、茂木は細かい作戦の立て方を得意とする。しかも、ITに精通しており、選挙でもIT戦術を駆使することにも長けている。小渕政権から森政権にかけて日本がIT化を進める時期、茂木は通商産業政務次官を務め、IT導入に携わっていた。いまでこそ当たり前のようにインターネットは選挙活動で多く用いられているけれども、自民党候補者全員にiPad miniを配布して選挙に活用させたのは、茂木が選挙対策委員長だった2014年の時だっただろう。… … …(記事全文4,630文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)