━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2021年10月14日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岸田首相の弱点は、自民党のなかでも最も平和主義的な池田勇人の流れを汲んできているうえに軍事問題については、相変わらずノー天気な状態に陥っている。防衛論議は、選挙結果にも大きな影響を及ぼす。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 立憲民主党の福山哲郎幹事長が、12日の参議院本会議で行われた代表質問のなかで、「敵の基地や拠点を直接破壊する敵機基地攻撃能力の保有」について質した。これに対して岸田文雄首相は、「弾道ミサイルに対する攻撃能力を向上させるだけで、本当に国民の生命と平和な暮らしを守り抜くことができるのか、といった問題意識をも持っている」と述べたうえで、「さまざまな観点から検討していきたい」と語った。これは、中国の習近平国家主席が台湾の領有権について積極的な発言をし、最近では台湾の周りにミサイルを発射しており、しかも既に数先発ものミサイルを保有していることに対して、福山哲郎幹事長が日本の対応策について質問したことに答えた。つまり、台湾を巡っては9月には中国軍を上陸させるなどという情報が流れていたうえに、最近ではその動きが本格化してきているのを懸念した状況がある。実際には東京オリンピックを控えて9月に中国が台湾に上陸作戦を展開する動きはなかったが、その後、この危機意識は日本国内でもかなり高まってきている。そればかりではなく、中国の軍事力は、最近頓に進歩しており、朝鮮当時と比較しても比べ物にならないくらいの力を保持しつつある。 こうしたことからいま、日本国内でも、中国の台湾解放はかなり現実味を帯びて語られ始めている。しかも、米軍が20年ばかり続いたアフガニスタンからのタリバンに対する戦いを止めて完全撤退した情勢をみると、中国の動きがかなり危険視されつつある。つまりそれほど中国の軍事力が特に東アジアにおいてはかなり強力になってきているうえに、北朝鮮が日本の領海を目指してミサイルを立て続けに発射するなど、かなり緊張が高まってきている。現在、日本国内では「最大の脅威は中国と北朝鮮である」という観点から第三次世界大戦勃発の危機さえ噂され始めている。 ◆〔特別情報2〕 振り返ってみると、世界最大の軍視力を誇る米国の衰退が顕著になるなかで、日本が米国に頼り切るだけの防衛では安全は保たれない状況がかなりはっきりしてきている。ベトナム戦争に敗れて以来、米国は世界各地でその軍事力の衰えが顕著になってきている。朝鮮戦争では中共軍の人海戦術によって大敗して以来、その力に限界が見えてきていた。しかも朝鮮戦争に参戦した中国の義勇軍は、雲霞の如く南下してきて、攻めて行った米軍を悩まし、ついに朝鮮半島から追い出してしまったばかりか、米軍の兵士の多くが、気が狂ったといわれている。アフガニスタンではタリバンを一旦は追放して以来、20年を経て遂に米軍撤退という状況にも追い込まれている。イランではフセイン大統領を倒した米国ブッシュ大統領はイラクに大量破壊兵器が存在するという情報を真に受けて、米軍を派遣、ところがそれがデマだということがわかり、結果的に米軍はイラクから撤退するはめになった。米軍の世界各地の展開は必ずしも効果を発揮していないことが明らかになってしまった。 第三次世界大戦勃発の最大要因は、世界最大の軍事力を誇る米国の衰退に起因する。米国はベトナム戦争に敗れて以来、各地でその衰えが目立っている。こうしたことで、米国は、大恥をかき、大国としての権威を失墜してきた。 ◆〔特別情報3〕… … …(記事全文3,162文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)