━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2021年8月7日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆「猶太思想及運動」〈下〉四王天延孝陸軍中将著 第六篇 近代のユダヤ運動 第三章 ロシヤ革命と猶太 (6) ─────────────────────────────────── 前回からの続き https://foomii.com/00018/2021080112500083119 筆者は千九百十七年二月中頃は西部戦線のフランス中央軍司令部に居た。十五日夕情報部の食卓に集まると特別の料理と美酒が並べてある。何事かと尋ねると、参謀連が答へるにはロシア革命は成立し皇帝攘位が出来た目度い事になつたから祝盃を挙げるのだ、筆者は甚だ不目出度いなと云ふと、君は帝政日本の人だから革命を嫌ふのかと尋ねる、否、共和制の方が善い國はそれにするが善かろうが、今はその問題ではない、聞く所によれば、来月は佛軍は大規模の攻勢を執る準備中である、其際には露軍は北方から陽攻でも行って、敵の兵力を北の方へ牽制せねばならぬ、然るに今ロシアに革命を起こせばそれが出来なくなる、不祥なことを言ふが来月の攻勢は恐らく甘く行くまい、之が不目出度いのだと答へると、尚ほも露國皇后が獨乙皇室出の関係で最も危険なる高等スパイであるとか種々の議論が筆者と参謀連との間に交はされたが、中央政府から特にその軍司令部に配属されて居た一外交官の消息通が口を筆者の耳朶に寄せ、貴官の云ふ所に理があるのだが、何故か今回英國がロシアの革命を急いだと囁いた、益々迷路に入った筆者は其の理由はと問ひ返すと、之より以上は聞いて呉れるなとの事で狐につまゝれた心地で謎としてゐたが、後に至って、エドワード・グレー卿のユダヤ解放確約やイスラエル・ザングウイルの露西亞(ロシア)開化預言と米國の参戦準備完了の関係などを知悉するに及んで疑問は始めて氷解することが出来た。 ロシアに革命を起す丈ならば時機はいくら繰上げられたのだが、米國参戦の準備が出來ないと戦場の、バランスが狂つてしまふので、時機を窺つて居たものであらう。既に千九百十五年中頃ロシアの四大軍需工業家の一人、超大富豪プチロフが数人の要人と晩饗を共にした後語り出した時局談は、その列席者の一人バレオローグ佛國大使の手記に左の如く伝えられて居る。プチロフ日く ロシヤの帝政も間も無く終わりを告げるであらう、最早亡びたも同然だ。併し帝政はロシヤの屋台骨であり、國家結合の唯一の連接具である。が革命は不可避になつた。唯爆発の機会の問題だ云々(パレオローグ著帝政露國第一巻三七一頁)… … …(記事全文3,003文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)