□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年9月2日第676号 ■ ============================================================ サンダル履きでアリゾナ記念館を慰霊訪問した安倍昭恵夫人 ============================================================ 私はいまでも安倍首相は今年の12月8日を狙ってアリゾナ記念館をサプライズ慰霊訪問するのではないかと疑っている。 しかし、8月28日の読売新聞のある記事を読んで、それはないのかもしれないと思った。 田原徳容ロサンゼルス支局長の書いた「真珠湾の和解 日系人の思い」と題するその記事は、日系人の次の様な言葉を紹介していた。 すなわち日系人の多いハワイとしては日本の首相に来てもらいたいが、もし訪問があるとしても、オバマ氏の広島訪問や真珠湾攻撃75年の式典に結び付くものではないほうがいいと考えているというのだ。 その背景には米国で真珠湾と聞けば、戦争を始めた日本の責任問題を追及し、犠牲者への謝罪を求める声が出てくるからだという。 反日感情に悩まされて来たハワイ在住の日系人ならではの言葉だ。 オバマ大統領の広島訪問を歓迎したお人好しの日本人とは違うというわけだ。 しかも米国政府には日本政府のように非礼があってはならないと国民を規制するようなきめ細かい配慮はない。 たとえそんな事をしても従順に従うような米国人ではない。 安倍首相の真珠湾訪問は激しい批判で迎えられるおそれも排除されないのだ。 もちろんこの懸念は外務省を通じて安倍首相の耳にも入っている。 批判に弱い安倍首相のことだから、石でも、靴でも、卵でもぶつけられるようなことがあったらパフォーマンスのつもりが逆効果だ。 だから行かない可能性は大いにある。 だからこそ、安倍昭恵夫人が、安倍首相に代わって、はやばやと真珠湾を訪問したのではないか。 この読売新聞の記事を見てそう私は考えてみたりした。 それはともかく、私はきょう発売の週刊フライデーに、安倍昭恵夫人のアリゾナ記念館訪問の写真入り記事を見つけて驚いた。 「夫は夫、わたしはわたし」を繰り返す安倍昭恵夫人の言葉の数々については驚かない。 しかしサンダル履きの軽装で慰霊している姿には驚いた。 ひょっとしてこれは慰霊ではなく、ハワイ観光旅行の一環としてアリゾナ公園を訪れたということなのかもしれない。 あるいは、郷に入れば郷に従えの言葉通り、外務官僚の助言に従って、米国人を真似たということなのかも知れない。 いずれにしてもこのフライデーの記事は必見である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)