□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年5月5日第373号 ■ ============================================================== クルーグマン教授にバラされていたドイツに対する財政出動要請 ============================================================== きょうの各紙がまことしやかに書いていた。 安倍首相はベルリン入りし、メルケル独首相と会談すると(日本時間5日未明)。 そこで、メルケル首相に財政出動の必要性を訴えて同意を得るつもりだと。 世界経済を下支えするためには、議長として機動的な財政出動で一致したという共同声明をまとめる必要がある。 そのためには、財政規律を重視するメルケル独首相の事前の了解を取っておく必要があるというわけだ。 はたしてメルケル首相はどう反応するのかと。 しかし、この安倍首相の考えは、とっくにバラされていた。 消費税増税先送りのアリバイ作りのために開かれた国際経済分析会合というのがあった。 3月22日に開かれたその第三回会合のゲストは、ノーベル経済学賞受賞のポール・クルーグマン教授だった。 そのクルーグマン教授が、オフレコでお願いすると言って発言した安部首相の言葉を、自らのツイッターですべてバラした事件があった。 当時それが話題になったものだ。 その中に、ドイツのメルケル首相に財政出動を要請しようと思うがどうだろう、という安倍首相がクルーグマン教授に意見を求めた発言があったのだ。 きのう5月4日の東京新聞「私説 論説室から」は、この発言を取り上げて、パナマ文書以上の「史上最大のリーク」であると書いている。 メルケル首相はこのリークによって安倍首相の考えを十分に知った上で首脳会談にのぞむはずだ。 果たしてどのような返答を見せるのか。 その結果を報じるメディアは、その返答ぶりと同時に、このクルーグマン教授のリークの事を書くだろうか。 私の関心はそこにある(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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