□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年5月5日第372号 ■ ============================================================== 安倍首相訪ロの目的が、山口へのプーチン招待打診という冗談 ============================================================== 岸田外相の外遊が日中関係ぶち壊しの外遊なら、親分の安倍首相の外遊は、外交を通り越した冗談のような外遊だ。 安倍首相が最後に選んだ先がロシアのソチだ。 明日5月6日にプーチン大統領との非公式首脳会談が行われる。 なぜわざわざ非公式会談にしたのか。 北方領土問題で成果が得られる保証がないからだ。 そう思っていたら、インターファックス通信が報じた。 ロシアのぺスコフ大統領報道官が4日、記者団に対し語ったという。 6日に行われる日ロ首脳会談では、「(北方領土問題で)すぐに重大な進展が得られるとは思わない」と。 安倍首相の訪ロを目前にして、このような非礼な発言を大統領報道官ごときに言われるようでは、安倍首相もなめられたものだ。 どこまでも安倍首相はプーチン大統領に足下を見られているということだ。 そう思っていたら、きょう5月5日の産経新聞のスクープには驚いた。 安倍首相の地元である山口県にプーチン大統領を招待する構想が日本政府内で浮上していることが4日、分かったという。 それだけではない。 安倍首相は、それを6日の首脳会談でプーチン大統領に打診するというのだ。 山口県での会談が実現すれば、リラックスした環境で時間をかけて徹底的に領土問題を協議できる、なんらかの前進が期待できる、そう安倍首相は考えている、というのだ。 これは、もはや外交ではない。冗談だ。 安倍首相と外務省は外交を冗談で行っている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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