□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年5月3日第363号 ■ ============================================================== 憲法記念日に考える(憲法9条は最強の安全保障政策である) ============================================================== だから私は、いまは憲法9条に手をつけてはいけない、憲法9条は一字一句変えてはいけないと主張する。 しかし、「いまは」と言う意味にはもうひとつの意味がある。 それは、いまの国際状況を考えると、いまほど憲法9条が輝いて見える時はないからだ。 古くはパリ不戦条約から、最近では国連憲章に至るまで、平和のための枠組み作りが模索されて来たが、国際政治の現実はそれを裏切って来た。 しかし、いまほど平和の枠組みが求められている時はない。 一つには非対称戦争と言われるテロとの戦いが最大の脅威になったことだ。 ふたつは核戦争の現実性がかつてないほど高まりつつあることだ。 おまけにテロが核を使うという最悪の組み合わせが出て来た。 そんな中で、武力で平和を実現すると言う考え方は、憲法9条で平和を実現すると言う考え方以上に、危険になってきた。 しかも今度戦争が起きれば人類は破滅する。 その責任は誰がとるのか。 そう考えた時、憲法9条こそ最強の安全保障政策であることがわかる。 米国もロシアも中国も、そしてイスラム国でさえ、憲法9条を掲げる日本に敵対することは出来ないのである。 いまは憲法9条を変える時ではない(続く) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加