□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年5月2日第359号 ■ ============================================================== 米国の為替介入監視に反発した麻生財務大臣 ============================================================== 為替政策における日米両政府の立場の違いが、いよいよ明らかになってきた。 外遊に出かける麻生財務大臣が、羽田空港で記者団の質問に答える形で次のように語ったらしい。 すなわち、米財務省が日本を「監視対象」に指定して、為替介入を許さない考えを示した事に対し、「日本が為替への対応を取れなくなるとか制限されるとかいうものではない」と反発したというのだ。 いかにも麻生大臣らしい。 これは物凄い挑戦的な発言だ。 しかし、これは麻生氏の感情的反発心から出た言葉であって、決して安倍首相と示し合わせた上での周到な発言ではない。 もし、そうなら米国との為替戦争が始まることになる。 そんなことが今の安倍政権に出来るはずがない。 TPP推進にもかかわってくる。 麻生発言は腰砕けに終わるだろう。 それはサミットの議長声明で明らかになる。 サミットでは各国が為替政策の協調で一致することになる。 それは取りも直さず、日本が一方的に為替介入をしないと米国から約束させられるということだ。 サミット後の麻生大臣の発言が、この羽田空港での発言とどう違ってくるのか、楽しみである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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