□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年4月21日第335号 ■ ============================================================== 日本の政治家の名前がパナマ文書にない本当の理由 ============================================================== パナマ文書に出てくるリストの詳細は5月中に明らかにされるらしい。 だからすべてはそこから始まるわけだが、しかし今でも世界の主要な人物の名前は既に明らかにされており、日本企業や個人の名前は明らかにされている。 しかし、そこには日本の政治家はない。 果たして5月中に明らかにされるリストの中に、日本の政治家の名前は出てくるのだろうか。 私は出て来ないと思っている。 それは情報が巧みに隠されるからではない。 日本の政治家でそんなことをしている者はいないのではないか、と思うからだ。 その理由を、きょう発売の週刊文春(4月28日号)が教えてくれている。 森岡英樹というジャーナリストがこう書いている。 まず、日本の国税庁の追及はかなり厳しい。相続税の対象になりそうな人は、片っ端から銀行に調査依頼が届く。日本の銀行は国税庁に協力的だからあっという間に見つかってしまうと。 確かにその通りだと思う。 そして二つ目の理由がもっと納得させられる。 すなわち日本の政治家はタックスヘブンなど必要ないというのだ。 政治団体に寄付すれば非課税になる。 税金の特別控除も受けられる。 実際のところ安倍晋三も小泉進次郎も、父の政治団体を継承する形で資産継承をしている。 そして森岡氏はこう書いている。 キャメロン首相は親の資産を継承するためにタックスヘブンを使った。 日本の政治家はそんな事をする必要はない。 なぜなら日本の政治家にとってのタックスヘブンは日本だからだと。 納得させられる説明だ。 果たして5月に公開されるリストに日本の政治家の名前が出てくるのだろうか。 もしひとりでも出てくれば、その政治家はよほど悪質な税金逃れの政治家だということだ。 世論の袋叩きに合うだろう(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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