□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年4月21日第334号 ■ ============================================================== 負け比べが続く限り安倍政権は安泰である ============================================================== 負け比べが終わらない。 しかもその度がますます深刻になっている。 日本を代表する二つの企業の大問題がさく裂した。 一つは三菱自動車のデータ不正操作だ。 私が驚いたのは意図的不正であったことを三菱自動車があっさり認めた事だ。 それでいて事態の全貌はつかめていないという。 しかも三菱は過去にも不正をしていた。 もはや完全な企業破綻だ。 もう一つは朝日新聞の「押し紙」問題、すなわち新聞の販売部数詐称問題だ。 発売中の週刊ポストと週刊新潮が大きく特集記事を書いた。 あのホリエモンが言っている。 これは完全な詐欺だろうと。 ホリエモンに言われるまでもない。 しかも、販売部数によって広告料が決まるというから広告料の詐取だ。 れっきとした犯罪である。 そして、この押し紙問題は朝日に限らず、すべての大手新聞に共通して行われてきた。 長年にわたって繰り返され、その悪質性が指摘されて来たにもかかわらず止められないのだ。 この二つの事件ではっきりした事は何か。 それは、この国の大企業は犯罪行為を繰り返さない限り企業が成りたないところまで追い込まれているということだ。 しかし、これほどの問題を抱えていても、誰も逮捕されることはないだろう。 彼らが国家権力に従順である限り、国家権力が見逃すからだ。 その一方で、国家権力に逆らう者は、どんな微罪でも犯罪者にさせられる。 それが国家権力の強さだ。 国家権力自身が、最悪の国家犯罪を繰り返しているというのにである。 それが国家権力の悪辣なところだ。 その国家権力を弾劾できるのは、正しく生きる大多数の声なき国民だ。 そのような国民の怒りを結集する本物の政党、政治家が出て来なくてはいけない。 それを今の政党、政治家にそれを見つけるのは不可能に近いが、あきらめにはまだ早い。 面白くなるのはこれからだと私は思っている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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