□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月19日第946号 ■ ============================================================ 「共産主義を捨てることはない」と言い切った志位委員長 ============================================================= きょう11月19日の読売新聞に志位共産党委員長のインタビュー記事が掲載されていた。 その内容は共産党が提唱した国民連合政府構想の本気度を改めて示すものである。 すなわち、日米安保撤回方針を凍結し、天皇制維持を明言し、選挙協力のためなら候補者取り下げも辞さないというものだ。 あらためてその大胆さに驚かされる。 ところがそのインタビューの最後の応答を読んで驚いた。 共産主義を目指す綱領や共産党名を変えるつもりはないのか、という質問にきっぱりと、こう志位委員長は答えている。 「それはない。貧困と格差の問題など、あらゆる点で資本主義の限界が指摘されている。党名を変えるとか理想を捨てることはない」 これにはうーんとうなってしまった。 私が志位委員長なら、ここまで清水の舞台から飛び降りたのだから、国民連合実現のための戦略だと割り切って、共産主義までも凍結し、党名を変えてもいい、とまで踏み切るだろう。 しかし、やはり日本共産党という政党は、共産主義や共産党名の維持だけは最後まで譲れないのだ。 これでは国民連合政権構想は実現が難しいような気がする。 せいぜい、中途半端な選挙協力に終わってしまって、打倒安倍など夢のまた夢で終わってしまう。 そう考えて行くうちに、ハタと気づいた。 読売新聞が志位委員長とインタビューしたのは、最後の部分を言わせたかったからではないかと。 そうすることによって国民連合構想に水を差すつもりだったのだと。 このインタビュー記事は、読売の手のいい共産党潰しである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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