□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年11月8日第913号 ■ ============================================================ 中台の歴史的首脳会談を素直に歓迎できない日本の器の小ささ ============================================================= 中国と台湾の歴史を少しでも知っているものなら、今度の66年ぶりのトップ会談がどれほど大きな出来事であるかわかるはずだ。 元外交官としての血が騒ぐ。 それまで台湾を支持していた米国が、1971年に、ニクソン・キッシンジャー外交によって突然中国を唯一の国と認め、対米従属の日本が台湾を見捨てざるを得なかった苦い経験を思い出さない日本国民はいない。 歴史の激変を感じる。 そのような歴史を持つ中国と台湾が、トップ会談をしたのだ。 確かに、一つの中国に向かって進む保証はない。 台湾内政に日本が口を挟むことではない。 習近平とお馬英九の、それぞれの思惑が絡んでいる事も事実だろう。 しかし、もし中台が長年の懸案を克服して友好関係を深めていくとすれば、アジア情勢は平和に向かって変わる。 日本は素直にそう期待し、歓迎すべきだろう。 ところが、どの論調を見ても、必ず否定的な言葉が付け加えられている。 朝日や毎日や東京新聞でさえそうだ。 読売、産経に至っては、地域の安定に疑問符をつけ、歴史認識についての対日共闘を警戒している。 まるでこの急接近が気にくわないかのごとくだ。 なんという器の小さい事か。 対米従属の日本には、もはや、高邁な外交など、100%不可能である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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