□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年10月30日第886号 ■ ============================================================ 米中が手打ちしたのに中国に文句を言う安倍首相はピエロだ ============================================================= きょう10月30日の東京新聞がワシントン発青木睦記者の記事で次のように書いている。 オバマ政権が中国の人工島の12カイリ内に駆逐艦を派遣したのは、中国の強硬姿勢に何もしなければ米国の威信が低下することをおそれたからだと。 そういう事だったのである。 慌てた中国は驚き、警戒行動をとった。 しかし、これも、何もしなければ、これまでの中国の強がりが腰砕けになるからだ。 お互いに内外の目を意識して、毅然とした態度を取り続けざるをえないのだ。 しかし、エスカレートして軍事衝突に発展しては大変だ。 だからわずか一日で手打ちをしたのだ。 世界が大騒ぎした時点で、米国の目的は達成され、それを知った中国も一安心なのである。 ところが、わが国の安倍首相はどう対応しているというのか。 きょうの各紙が報じている。 安倍首相は11月1日にソウルで開催される日中韓首脳会談の際に行われる李克強首相との会談で、一方的な現状変更は止めろ、航行の自由や法の支配を守れ、と中国に文句を言う方針を固めたという。 まるで道化師だ。 米中が手打ちをしているのに、日本が中国に文句を言ってどうする。 日本の出る幕ではない、と一蹴されるのがおちだ。 度し難い安倍首相の外交音痴ぶりである。 そんなことをやっているから、いつまでたっても中国から馬鹿にされ、中国との関係が改善しないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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