□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年10月30日第885号 ■ ============================================================ 辺野古移設強行は安倍とオバマの密約だったと書いた朝日 ============================================================= なぜ、安倍首相はここまで辺野古移設を強行するのか。 沖縄の民意を無視し、民主主義を破壊して、工事再開を急ぐ理由は何か。 ひょっとして安倍政権は辺野古移設強行が命取りになるのではないか。 それほど疑問だらけの辺野古埋め立て工事の性急な再開だ。 その疑問に、きょうの朝日新聞が見事に答えてくれている。 すべては2013年の安倍首相とオバマ大統領との初会談だった。 政権発足間もない2013年の2月、訪米した安倍首相はオバマ大統領に 早く工事を始めるようにしてくれと直接迫られたという。 当時は明らかにされなかったこのやり取りこそ、辺野古移設の推進力になったと、政府関係者は説明しているらしい。 それから2年8か月ほどたって、安倍首相の女房役の菅官房長官は何をしたか。 真っ先にグアムに飛んで、地元選出のボルダーロ米下院議員に報告したのだ。 「自然な形で、今日から工事を再開させてもらった」と。 これに対してボルダーロ議員は何と応じたか。 「大変素晴らしいニュースだ。勇気づけられた」と応じたという。 沖縄住民はもとより、日本国民すら差し置いて、真っ先に辺野古移設工事再開を米国に説明して喜んでもらう。 戦後70年の対米従属政権の中でも、安倍・菅政権ほど日本を裏切る政権はない。 安倍政権は倒さなければいけない。 それも辺野古移設問題で倒さなければいけない。 安倍政権に対する怒りを沖縄にとどめることなく全国に広げ、その怒りを、日本を意のままに動かせると高をくくっている米国に向かわせるのだ。 ただでさえ世界の指導力を落とし、外交的に行き詰まっている米国だ。 混迷する大統領選で手いっぱいの、内政問題山積の米国だ。 世界一従順な属国日本で反米感情が高まれば、米国はうろたえるに違いない。 これ以上辺野古移設を強行することは得策でないと思うようになる。 そうなれば、対米従属の安倍政権が辺野古移設を強行する理由はどこにもなくなる。 怒りの矛先は、安倍政権にとどまらず、米国にこそ向けられなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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