□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年10月29日第884号 ■ ============================================================ SEALsでは安倍政権は倒せない ============================================================= きょう10月29日の東京新聞が報じていた。 SEALsのメンバー4人が外国特派員協会で記者会見し、来年夏の参院選で野党統一候補が出るなら応援する、野党は選挙協力をしてほしいと呼びかけたという。 そして来年の参院選を区切りに解散する事を明らかにしたという。 この二つが見事に示している。 SEALsでは安倍政権は倒せないということだ。 野党の選挙協力の可能性は、もはや限りなくゼロだ。 中途半端な選挙協力なら、彼らの生き残りの為に役立つことはあっても、決して安倍政権を倒すまでにはならない。 もし彼らが安倍政権を倒したいなら、みずから政党をつくって野党を束ねるくらいの覚悟をみせるべきだ。 そして政治に関わるということは、終わりのない、自己犠牲の営みなのである。 たとえ安倍政権を倒しても、あるいは政権交代を繰り返しても、権力は腐敗し、反国民的になる。 それを抑止することは、終わりにない活動であり、自己犠牲の覚悟が無ければ出来ない事だ。 それが本来の政治である。 今の政治は保身や私利私欲に固まった者ばかりが集まって税金を食い物にしている。 とてもまともな者がかかわるものではない。 そういう政治家たちを向こうに回して、社会経験のない学生が正しい政治をつくれるはずがない。 本来の学業に専念し、一度社会人にになって世の中の不条理を体験し、その上で、その気になれば政治を志せばいいのだ。 そして政治を志すということは割の合わない自己犠牲の精神がなければいけない。 本当の政治をめざすのは、並大抵の頃ではできないのだ。 彼らが参院選で区切りをつけるのは正しい選択である。 東京新聞は彼らを持ち上げるだけではなく、その事を教えてやらなければ無責任だ(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加