□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2015年9月5日第732号 ■ ============================================================= 中国の軍事パレードに批判的なこの国のメディア ============================================================== きょう9月5日の朝日新聞は社説で中国の軍事パレードを批判している。 軍事偏重を改め、地域の安定に努めろと。 極めつけは古谷浩一中国総局長の「誰のための軍事パレードか」(風 北京から)という論説だ。 その内容は習近平批判だ。 中国駐在の総局長がここまで批判的な論説を書いているのである。 しかし、いまや唯一のリベラルと言われている東京新聞の社説でさえ、きょうの社説で、「民の犠牲の上に立つ権力者のための国威発揚なら、本末転倒であろう」と習近平に批判的だ。 じつは東京新聞はこの社説に限らず、中国に批判的な報道や論調が多い。 その他の新聞は推して知るべしだ。 要するにこの国のメディアは総じて中国に警戒的であり、批判的なのだ。 もっと直接的に言えば中国が嫌いなのだ。 そのことは、米国に関する報道を考えれば対照的だ。 すなわちこの国のメディアはおしなべて米国に好意的である。 決して日米同盟から脱却しろとは書かない。 この二つの傾向、つまり中国嫌いからくる対中警戒と、米国への無条件の「帰依」から来る日米同盟優先は、この国のメディアの総意であるがごとくだ。 そして、それはそのまま、読者、つまりこの国の大方の国民の思いでもある。 国会における安保論争がもっぱら違憲性ばかりに終始し、この国の外交・安全保障政策の議論にまで発展しない最大の理由がここにある。 その二つに異論を唱える私の主張が、いつまでたっても受け入れられないのは無理もない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加