□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年3月24日第255号 ■ ========================================================= 橋下大阪市長の敗北は安倍首相の痛手と書いた読売新聞 ========================================================= 大阪市長出直し選挙は投票率23・59%で終わり、前回の60・92%から大幅に落ち込んだ過去最低の選挙に終わった。 すでに予想されていた通りだから今更驚かないが、驚いたのはその直後の記者会見で橋下市長が姿を見せず、松井一郎幹事長が出てきて開き直ったことだ。 橋下市長はきょうあらためて記者会見を開くというが、いまさらそこでどのような発言をしようと、もはや橋下大阪市長の政治的影響力は終わったことは明らかだ。 しかし、私がここで書きたいのはそのことではない。 大阪市長選の結果を報じる各紙に報道の中で読売新聞がこう書いたことだ。 橋下氏の求心力低下は、集団的自衛権の憲法解釈見直しなどで維新の会の協力を見込む安倍首相にも痛手となると。 安倍首相らはそれでも維新の会とのパイプを維持する考えで、「側面支援」も続くと見られると。 その上で、その読売新聞の記事は、次のような菅官房長官の橋下支援の言葉まで明らかにしている。 すなわち橋下氏が市長辞職を表明した直後に橋下氏に近い維新の会の若手議員と会食し、「こんなところで終わる男ではない」と橋下氏を持ち上げたという。 このような記事を書けるのは、橋下氏をここまで育てあげた大阪読売テレビ(「やしきたかじんのそこまで言って委員会」の放映局)の親会社であるナベツネ率いる読売グループならではのことだ。 しかし、もし安倍首相や菅官房長官が、今度の大阪市長選の敗北後も橋下氏の国政に与える影響力に期待し、橋下氏の国政参加をうながし、その橋下維新の会と協力してようとしようとしているのなら、政治の流れを読み間違えている。 世論を無視した思いあがった傲慢な政権ということだ。 橋下氏とともに日本の政治から排除されなければならない政権である。 そしてその引導を渡すことができるのもナベツネの読売グループしかない。 ナベツネが日本の将来を本気で心配するのなら、そろそろはっきりと安倍政権に助言すべき時である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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