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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

真っ先に「アンネの家」を訪問する安倍首相が物語る事
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2014年3月24日第254号 ■     =========================================================     真っ先に「アンネの家」を訪問する安倍首相が物語る事          =========================================================  安倍首相が昨日の午後オランダに向けて出発し、これから安倍首相の核・安保サミット関連の記事がメディアを賑わすことになる。  私は何度も書いて来た。  安倍首相の今回の核・安保サミット出席は安倍首相にとって最悪のものになるだろうと。  同行記者たちはそのマイナスの報道を隠し、今度の安倍訪問の成果を無理して書かねばならないから苦労するだろうと。  私がそう思う具体的な理由はここでは繰り返さない。  あらたに次の事実を付け加えるだけで十分だ。  安倍首相が核・安保サミットの開催地であるオランダに到着し、真っ先に行うのが「アンネ・フランクの家博物館」への訪問だという(3月24日朝日)  安倍首相の安保・核サミット出席を報じる同行記者の最初の配信はこのニュースとなる。  これは象徴的だ。  もし日本でアンネ本毀損事件が起きていなければ、このような外交日程は考えられなかっただろう。  なぜならば日本ほど反ユダヤ主義からほど遠い国はないからだ。  あの事件が起き、それがおりから問題となっていたヘイト・スピーチと結び付けられ、右傾化した日本のなせる業ではないかと勘繰られた。  犯人を捕まえてみたものの、事件の概要を明らかにせず、曖昧なままに蓋をしてしまったのも、犯人と反ユダヤ主義が明らかになることをおそれたからだ。  安倍政権はかつて麻生副総理がナチ発言をしてユダヤ人権団体から批判されることがあった。  それに加えて安倍首相の右翼体質がこの犯罪を招いたとなれば、ただでさえ警戒心を持って見られ始めた安倍政権は外交的に窮地となる。  だからまっさきに「アンネの家」訪問を日程に組み、「多くの日本人が心を痛めている」と釈明せざるを得なかったのだ。  これは象徴的だ。  今度の安倍首相の核・安保サミットはすべての主要外交で受け身の対応を迫られるだろう。  それはすべて安倍外交の失敗の結果だ。  だから安倍首相自身が釈明に終始することは自己責任だから仕方がない。  しかし、その事によって日本外交に傷がつき、日本全体の不利益になれのである。  今度の安倍首相のオランダ外遊は、その事が明らかになる旅である。  果たして同行記者たちの中に、その事をはっきりと書く記者がでてくるだろうか。  それを取り上げて、国民にその事を気づかせてくれる大手メディアが現れるだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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