□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年3月15日第235号 ■ ========================================================= マレーシア航空機事故さえも宣伝の道具にする自衛隊 ========================================================= マレーシア航空機事故の対策に主要国がそろって協力している。 国際協力に熱心な日本ももちろんそれに参加している。 なぜここまで各国が協力するのか。 それはもちろん人命救助のためである。 しかし今度のマレーシア航空機の究明に各国が熱心なのはもう一つの大きな理由がある。 今度の事故がテロの仕業でないかを確かめるためだ。 各国の報道も、いまではもっぱらその観点からの報道に移っている。 ところがこのマレーシア航空機事故に対する協力について、それを自己宣伝の場に使おうとしている国がある。 そして報道がそれに加担している。 それが日本だ。 その証拠を3月14日の読売新聞に見つけた。 すなわちクアラルンプール発梁田真樹子記者のその記事は、3月13日に日本から現地に派遣された航空自衛隊C130型輸送機の同乗記事である。 自衛隊は邦人記者を同乗させて自らの活動ぶりを日本国民向けに書かせているのである。 その記事には事故機の捜索結果については、「機体発見への手がかりは得られなかった」と一言書かれているだけだ。 後はすべて自衛隊員がいかに一生懸命活動したかということばかりだ。 かつて米国のイラク戦争の時、米軍が報道関係者を戦争に従軍させ、米軍側から見た報道をさせたことがあった。 いわゆる「埋め込み」報道だ。 それに学んだ自衛隊が、いま日本の報道と組んでマレーシア航空事故で自衛隊の埋め込み報道をしているのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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