□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年4月5日第243号 ■ ============================================================== ケネディ新駐日大使がTPPの実現に待ったをかけるかもしれない ============================================================== そのケネディ新駐日大使であるが、春名幹男氏によれば米自動車産業支援に全面的に賛成で、自由貿易には条件をつけているという。 4月5日付の日刊ゲンダイ春名幹男の「国際情報を読む」によると、彼女のTPPに対する姿勢は未知数であるという。だから自民党のTPP交渉参加姿勢に彼女はどう対応するか注目だ、と書いている。 これと同じ事を書いている記事を、偶然にも私は4月4日の日経新聞のTPP問題連載記事「迫真」の中に見つけた。 すなわちその記事は次のように書いている。 「・・・『私は北米自由貿易協定(NAFTA)に問題があると考えてきた』。次期駐日大使の候補と報じられるキャロライン・ケネディ(55)はかつて米紙に語った。当時のスポークスマンが補足する。『米国の地域と労働者が確実に恩恵を受けるようにしなければならない』・・・」 これは米国伝統の徹底した保護主義の考えだ。 うがった見方をすれば、ケネディ新駐日大使はオバマ大統領が日本に送り込むTPP交渉についての対日攻勢の刺客であるのかも知れない。 しかし、たとえそうであっても、私の見方はそれを逆手にとってケネディ新駐日大使を使って米国の理不尽な対日要求をかわすことができると思っている。 彼女が本当のリベラリストであるなら、自国産業や自国民の生活を守るためにTPPに反対する日本国民の声に理解を示すだろう。 自国にとって不利な事を他国に押しつけるような事を容認できないはずだ。 おりしもケネディ新駐日大使が赴任する時期は7月ごろと言われている。 その頃に日本のTPP交渉参加が始まると言われている。 TPPに反対する国民は着任早々のケネディ駐日大使に、米国の要求の理不尽さを訴えていけばいいのだ。 NAFTAに反対するケネディ氏のことだからTPPにも反対するようになるかもしれない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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