□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年4月5日第242号 ■ ============================================================== 私はケネディ米駐日大使をあえて歓迎する ============================================================== メディアはさっそくキャロライン・ケネディ米駐日大使の実現を歓迎している。 外務官僚と蜜月関係を公言してはばからない毎日新聞の西川恵専門編集委員はきょう4月5日の自らのコラム「金言」で歓迎している。 朝日新聞に至っては、ケネディ氏がラジオ番組で語った言葉の中で日本に好意的な言葉ばかりをあえて強調して、本人自身もまた駐日大使を希望しているかのごとき印象を読者に与えようとしている。 そんな中で私がひときわ注目したのが4月5日の日刊ゲンダイに掲載されていた春名幹男氏の「国際情勢を読む」の中で語られているつぎのような情報だ。 すなわちケネディ氏は徹底したリベラルであるという。2008年の米大統領選予備選ではクリントン氏を支持せずオバマ大統領を支持したが、そのオバマ大統領が期待したほどリベラルではなかったと失望し、「彼の声には我慢できない。彼は嘘つきより悪い」とホワイトハウスの内幕を描いた本「アマチュア」(2011年)で書かれたほどだという。 そして春名氏は言う。 「大使人事は、論功行賞か邪魔な大物を海外に放り出すかどちらかだ」、と。 「クリントン長官だったら(ケネディ駐日大使は)実現不可能だが、ケネディ家に近いケリー国務長官の就任で本人の希望と大統領の意向がうまくマッチさせられたようだ」と。 もしこの春名氏の言うとおりケネディ氏が筋金入りのリベラリストであるなら日本に来て驚くだろう。 在日米軍問題でここまで強い反発が日本国民の間にあるのかと。 沖縄の住民がかくも差別され人権を奪われているのかと。 なによりも日本国民の間にこまで強い反米感情がある事を知って驚き悲しむことだろう。 日本の事を何も知らないケリー国務長官に、ケネディ駐日大使がオスプレイや普天間基地の辺野古移転に反対の進言をすれば、あるいはケリー長官はあっさりそれを受け入れオバマ大統領を動かすかもしれない。 私はケネディ駐日大使をあえて歓迎する。 筋金入りのリベラリストであるケネディ駐日大使を、日本の良識あるリベラリストたちが取り囲み、取り込んで、いままでのどの日本の政権もできなかった事を、駐米大使を通じて実現する。 それこそが日本の希望となるかもしれない。 正しい事を実現するにはやり方はいくらでもある(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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