□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年4月3日第237号 ■ ============================================================== 自動車損害賠償責任保険の値上げのカラクリを告発したアエラ ============================================================== 私が自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)値上げを批判するメルマガをはじめて書いたのは1月14日のメルマガ第32号であった。 たまたま見つけたその日の日経新聞経済面の「風速計」という匿名コラムで、金融庁が財源不足で値上げを図ろうとしているが、その裏で、自賠責保険の積立金から国の一般会計に約1兆1000億円が貸し付けられ、そのうち6000億円もの資金がいまだ返済されないままであるという事実を知ったからだ。 これは自動車を所有している国民からカネを召し上げて、その積立金を一般会計の不足に当てる手のいい詐欺ではないかと。 その私のメルマガを読んだ週刊フラッシュの記者から連絡があり、私のメルマガの趣旨が週刊フラッシュの記事になった。 しかし大手新聞は一切この不条理について書かなかった。 以来、この自倍責保険値上げの事は一切メディアから消えた。 そしてついに4月1日から、数ある値上げラッシュの中で自賠責保険も予定通り値上げされた。 これは許せないと思っていたら発売中の週刊アエラ4月8日号が「『車を持つな』ということか」と題した渾身の特集記事を掲げた。 関心のある読者は是非読んでいただきたいが、そこにはこの国の官僚支配のすべてが書かれている。 同じ自賠責保険の値上げでも、軽自動車のアップ率のほうが普通車よりも大きい。 まるでTPPにおける米国の要求を先取りしているかのようだ。 自賠責保険料は車検時に「諸費用」と一緒に徴収されるから自動車ユーザーは気がつかない。巧みなやり方だ。 値上げの理由は赤字が予想以上のスピードで膨らんだというが嘘だ。交通事故は大幅に減っているのに何故赤字が急増するのか。 本当は6000億円もの積立金が一般会計の穴埋めに使われたまま返って来ないからだがその事実は隠されたままだ。 極めつけは、交通事故対策という名目で作られた独立行政法人「自動車事故対策機構」へ天下った警察庁、国交省OBの高給に使われているという現実だ。 自民党も民主党も官僚支配から脱却できず、天下りは一向になくならない。 本気でムダをなくそうと主張する政党は決して政権をとれない。 自賠責保険値上げ一つとってみても、国民は何時までたっても救われない事がわかる。 だからインターネット政党なのだ。 我々が自分たちの政党、政治家を持ち、いまの政治家と官僚のやりたい放題に対して対等な立場で監視できるようにならなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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