□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年4月2日第236号 ■ ============================================================== 憲法に関する政策綱領発表で自滅した日本維新の会 ============================================================== 4月1日、民主党が日本維新の会との協力関係を明確に否定する発表をした。 「維新の憲法観は、民主党と全く異なる」(細野豪志幹事長)というのがその理由だ。 政治評論家の中には、民主党が生き残るためにはもはや護憲・リベラルにしがみつくしかない。だから共闘できないのだ、などと解説する者がいた。 しかしそれは間違いだ。 むしろこんな憲法観を掲げる日本維新の会と協力するようでは、それこそ民主党は完全に終ることになる。最後のところで踏みとどまったというべきだろう。 それほど日本維新の会が公表した憲法観は酷い。 その憲法観を、議論の場などで口にするのはまだいいかもしれない。 しかし党の政策綱領として掲げたのである。 それを繰り返してみよう。 「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ、絶対平和という非現実的な共同幻想を押しつけた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる」 これだ。 こんな文言を党の政策綱領に掲げ続ける事は、そのことだけで恥をさらし続けるようなものだ。 公党として存立する価値は無い。 この政策綱領は歴史と事実を無視した妄言だ。 自民党の石破茂幹事長でさえ、「絶対平和主義かどうかは知らない。『憲法が悪かった』と言うべきだと思っていない」と複雑な反応を見せた(4月2日東京新聞)ほどだ。 私は無知、不勉強で、歴史や真実に謙虚でない者は、それだけで相手にしないことにしている。 このような虚言、妄言を党の政策綱領に掲げるような政党はそのことだけで終わった。 それでも選挙で日本維新の会に投票する国民は少なからずいるだろう。 しかし、あの政策綱領を掲げ続ける政党では何を言っても、何をしても未来は無い。 せいぜいテレビの娯楽番組で活躍する程度だ。 なによりも、日本国民を騙せても世界に通用しない。 いまどき世界に通用しない政党など長続きするはずはない。 悪い事は言わない。あれは4月馬鹿の冗談だった、と撤回したほうが日本維新の会のためである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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