□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年3月31日第228号 ■ ============================================================== 無人機を使う米国の卑劣さを言い当てた酒井啓子教授 ============================================================== 私は無人機の非人道性とそれを使って敵を無差別に殺戮する米国の卑劣さについてたびたび書いてきた。 その思いを共有する文章を見つけた。 中東専門家である酒井啓子千葉大学教授が3月28日の朝日新聞「あすを探る」で書いていた。 その記事はイラク戦争から10年たった国際政治の現実についてだ。 彼女は言う。 あれほどの誤った米国のイラク攻撃なのになぜその反省について世界の関心は低いのかと。 そしてその最大の理由は、すでに米国が数年前から軌道修正し、イラクやアフガンから撤退したからだと。 ブッシュ政権時代の軍事的過干渉と正反対に、オバマ政権の対中東関与は無関心なほどに消極的になったからだと。 そしてその最大の理由を酒井教授は次のように続ける。 ここからが彼女の言いたいところであり、このメルマガで私が書きたいことだ。 すなわち、米国は「対テロ戦争」を反省し否定したのかと言えば決してそうではない。オバマ政権が出した解答は、米兵の死なない戦争である。あるいは、戦場における自国民の死を国民の視界から排除することである、それがロボットと無人機で相手を皆殺しにすることであると、酒井教授は言う。 その米国にならって日本も無人機を導入しようとしている。 そんなものを何故日本が必要なのか。 なんでも米国の武器を購入したがる日本のおろかさがそこにある(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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