□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年3月28日第219号 ■ ============================================================== 年金記録問題一つ解決できない政治家と官僚への怒りを爆発させよ ============================================================== コメディアンのベッペ・グリッロ氏率いる五つ星運動がイタリアの政治で何故支持を急速に集めたかについてメディアが解説し始めた。 そんな解説の中で、「自分たちの将来に何もしてくれない政治家たちに対する若者の怒り」というのがある。 しかし怒りは若者のなかだけにあるのではない。すべての国民がそう思っているはずだ。 国民の多くが、「すべての政治家たちは何も解決できない税金泥棒だ」というペッペ・グリッロ氏の過激な言葉に賛同したのだ。 それを若者がインターネットを使って拡散して運動が大きくなったのだ。 私が目指すインターネット政党の原点がここにある。 そして日本の政治家の無為、無策ぶりは決してイタリアのそれに劣らない。 それを見事に教えてくれた記事が3月27日の日経新聞に見つけた「年金2200万件未解決」という見出しの記事だ。 その記事は要旨次のように報じている。 すなわち年金記録問題が発覚したのが2007年2月の第一次安倍内閣だった。あの時長妻昭民主党議員が追及し、それが政権交代につながった。長妻氏は厚生労働大臣になって自ら解決の陣頭に立った。ところが政権交代が起きても、そして再び自民党政権にもどっても、いまだ2200万件が未解明のまま残っている。3月26日に「年金記録問題に関する特別委員会」が初会合を開き、来年3月までに報告書をまとめるという。しかし残された記録の多くは解明が難しいく、どこまで解明が進むか未知数だ・・・ 驚くべき記事だ。 国民の関心ナンバーワンだった年金記録不明問題。しかも政権交代の原動力であった年金記録不明問題が、6年たっても、そしてその間に二度にわたる政権交代が起きても、何も解決していないというのだ。 年金記録問題が不明なままで、どうやって公平な年金支給ができるというのか。 もはや年金制度をはじめから作り直さなければならないことは皆が気づいている。 それなのに何時までたっても年金制度の抜本改革が実現しない。 その一方で年金負担だけは貧しい国民からも容赦なく強制的に徴収し続ける。 これこそがペッペ・グリッロが言う税金泥棒ではないか。 政治家や官僚の無為、無策は年金問題だけではない。 すべての主要な政策懸案が放置されたままだ。 日本国民は政治家や官僚たちの無為、無策にもっと怒らなければならない。 五つ星運動が爆発的に波及する要素はこの日本の中にも充満している。 いつ、誰が、ペッペ・グリッロ役を果たすかだけである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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