□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年3月26日第215号 ■ ============================================================== イスラエルに転勤した大治朋子毎日新聞外信部記者を応援する ============================================================== 読者には関心がないだろうが私はこの人事異動について一つの感慨を持って読んだ。 一面識もない人であるが、私は毎日新聞の外信部編集委員である大治朋子という記者を評価してきた。 そのことについてはこのメルマガでも取り上げた事があった。 「勝てないアメリカー『対テロ戦争』の日常』(岩波新書)」という本を世に出して米国のイラク攻撃を批判する姿勢は、大手メディアの現役記者の中では稀有な事だと注目した。 以来私は大治記者の書いた記事を読むことを楽しみにしてきた。 その大治記者がイスラエルに転勤になった事を知ったのは3月19日の毎日新聞「発信箱」だった。 なんとその記事はエルサレム発だった。 すなわちすでに彼女はイスラエルに赴任し、その記事は現地からの第一報であったのだ。 イスラエル支局長というのが左遷かどうかは知らない。 読売新聞の三井美奈記者がイスラエル支局長からその後パリの支局長へ栄転した例があるから、必ずしも左遷ではないのかもしれない。 しかしパレスチナ和平問題はますます遠のきつつある。 その最大の理由は、イスラエルが国際法に違反して入植を続け、それに反対するパレスチナの抵抗者を弾圧することを止めないからだ。 そんなイスラエルをオバマ再選後の米国でさえ抑止できない。 当然ながらイスラエルからの報告はイスラエル政府に厳しいものにならざるを得ない。 そんなイスラエルを擁護し続ける米国に批判的にならざるを得ない。 大治記者は厳しい職場環境に追いやられたと思う。 それでも大治記者には頑張ってもらいたい。 大治記者のイスラエルからの報告を私は楽しみに待つことにする(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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