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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

嘉手納基地以南の米軍施設・区域返還はめくらましである
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年3月24日第209号 ■   =============================================================   嘉手納基地以南の米軍施設・区域返還はめくらましである      ==============================================================  きょう3月24日の読売新聞が1面トップで次のようなスクープ記事を掲載していた。  すなわち2月22日の日米首脳会談で、安倍首相がオバマ大統領に対して辺野古移転に先行して嘉手納以南の米軍施設・区域の一部を返還するように求め、これに対してオバマ大統領がその実現性について米政府関係者に調査を指示したことが、日本政府関係者の話から明らかになったという記事だ。  この記事を読んだ瞬間に、私はこの記事は日本政府関係者と読売新聞の結託による辺野古移転を強行するためのアリバイづくりだと思った。  おそらく辺野古移転が強行されるベストのタイミングを見て、オバマ大統領が嘉手納以南の米軍施設・区域返還を決断したという発表がなされるだろう。  そしてその時に、これがあの時の日米首脳会談で安倍首相がオバマ大統領に要請し、そして勝ち取った沖縄県民の負担軽減の大きな成果であると喧伝されるだろう。  オバマ大統領を譲歩させたのだから今度は日本の番だ。辺野古移転は決行するしかない、という事になる。  余りにも見え透いた芝居だ。  そもそも嘉手納基地以南の米軍施設・区域は、在沖縄米海兵隊のグアム移転に伴って返還可能であることはとうに日米間で合意されていた。  今回安倍首相が返還を求めたと言われる牧港補給地区(キャンプ・キンザー)は、那覇市に隣接する浦添市の利便性の高い地域にある東京ドーム約60個分という膨大な区域だという。  そんな区域はとっくの昔に日本に返還されていなければならない。  さすがの米軍も、もはやそこまで占領し続ける必要性はないと返還に応じていた。  それをあえて辺野古移転に結び付けて嫌がらせをしていたのだ。  先行返還は当然の要求であり、その事を辺野古移転と取引すること自体が屈辱的なのである。  見ているがいい。  この牧港という地名の米海兵隊補給地返還が大きなニュースとなってメディアで取り上げられる時が来る。  その時は、このメルマガで書いた事を思い出して欲しいと思って書いた(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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