□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年3月23日第206号 ■ ============================================================== 辺野古移設を阻止する最も効果的な方法はケリー訪日の阻止である ============================================================== こちらは密約でも取引でも何でもない。 すでに安倍首相自らがオバマ大統領と合意してきましたとしゃべっているからである。 いうまでもなく米軍普天間飛行場の辺野古移設の事である。 政府は22日、ついに沖縄県に対して辺野古埋め立ての承認申請書を提出した。 歴代の総理がやろうとしてできなかった事を安倍首相はついに強行したということだ。 これほど沖縄県民や日本国民の声を無視した政治決断はない。 まさしく国民よりも米国政府の意向を最優先した亡国の対米従属政権だ。 しかしそれでも安倍首相は強行するだろう。 なぜならばオバマ大統領に約束してきたからだ。 約束を実行せずに政権を手放した鳩山首相の二の舞は死んでも避けたいと思っているからだ。 そうであれば安倍政権にいくら抗議しても無意味だ。 どうすればいいのか。 辺野古移転に反対する沖縄県民や国民は力を結集して米国に訴えるのだ。 米国大使館を取り巻いてルース駐日大使に抗議し、オバマ大統領に反対意思を伝えさせるのだ。 訪米して米政府や米国議会に直接反対の意思を伝えるのだ。 このままいけば日本国民の対米感情は沸騰してヤンキー・ゴー・ホームとなると。 4月中旬に予定されている就任早々のケリー国務長官の訪日も危険になる。 それでもいいのかと訴えるのだ。 かつて安保闘争が華やかなりし1960年、アイゼンはワー大統領秘書のハガチー氏が訪日した時、デモに取り囲まれてヘリコプターで脱出し米国大使館へ裏口から逃げ込んだ事件があった。 このためアイゼンハワー大統領の訪日が中止され岸首相の退陣につながった。 今はそんな左翼行動をとる必要はない。 「原発要らない」と同じように、「辺野古移転は要らない」という一般国民の意思表示をするだけでいいのだ。 オバマ大統領をはじめ米国の要人は日本の事などほとんど知らない。 あのラムズフェルド国防長官でさえ、沖縄に来て反対の声を聞き、これ以上危険な基地はないといって普天間基地の移転を命じたほどだ。 ましてや日本の事を何も知らないケリー国務長官である。 桜井よしこし氏がそう決めつける左翼的人物である。 そのケリー国務長官が辺野古移転に対する沖縄県民や日本国民の強い反対を知ったなら、オバマ大統領に進言するに違いない。 バカなことは止めようと。 幸いにもレビンほかの国防専門の米国議員が辺野古移転に反対している。 繰り返して言う。オバマ大統領に約束してきた安倍首相にいくら抗議しても無意味だ。 ケリー国務長官や米国議会を通じてオバマ大統領に辺野古移設を断念させるのである。 それはあたかもTPPと同じだ。 TPPも議会や米国民の反対にあってどうなるかわからない。 日本だけが大騒ぎをしているのだ。 すべては米国の判断次第である。 その米国に辺野古移転の強行は日本国民を反米にさせると脅かせばいいのだ。 オバマ大統領にとって辺野古移転は日本国民を反米に回すことに比べれば小さなことなのである(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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