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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

オスプレイの本土低空飛行訓練の強行をあえて歓迎する
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年3月6日第166号 ■   ==============================================================   オスプレイの本土低空飛行訓練の強行をあえて歓迎する      ==============================================================   「(オスプレイの)配備自体は米国政府の方針だ。どうしろ、こうしろという話ではない」、という歴史に残る迷言を吐いて野田首相がオスプレイ受け入れを決めたのは昨年の7月だった。  そのあまりの対米従属ぶりを私は昨年7月17日のメルマガ第541号で糾弾した。  大きな間違いを犯した。オスプレイ受け入れは政権を苦しめ続けることになる、と。  それから8ヶ月ほどたち、野田民主党政権から安倍自民党政権に移り、いよいよきょう3月6日から本土におけるオスプレイの低空飛行訓練が強行される。  私はそれをあえて歓迎する。  なぜならば安倍自民党政権はこの野田民主党政権の置き土産に苦しめ続けられる事になると確信するからだ。  オスプレイ低空飛行訓練の不条理さはその危険性だけにあるのではない。  たとえ安全性が確保されたとしても住民に与える騒音や生活環境破壊は人権問題である。  それだけではない。  在日米軍による日本の主権無視のあらゆる要素が今度のオスプレイの本土低空飛行訓練強行に凝縮されているからだ。  今度のオスプレイの本土低空飛行訓練開始では、あらゆる通報が遅れ、日本政府や自治体の知らないところで勝手に決まり、変更された。  その都度、日本政府や自治体は振り回された。  このような不条理は、沖縄では米国の統治下にあった時はもちろんの事、日本に復帰した後でさえも今日まで繰り返されて来た。  その不条理から来る怒りと苦しみがやっと本土でも始まったのである。  権力に従順な日本国民もさすがに気づくであろう。日本は米国の属国なのかと。  ここまで主権をないがしろにされて日本は黙っているのか、と。  そんな占領状態を放置することは、日本を愛し、日本を取り戻すと国民の前で公言している安倍首相にとっては耐えられない事に違いない。  しかもオスプレイの低空試験飛行はこれから末永く繰り返されるのだ。  その都度、日本の対米属国ぶりを国民は痛感し、安倍首相はそんな日本の首相であり続ける。  米国に従わなければ日本の首相はつとまらなかったのがこれまでの日本だった。  しかし、これからは米国に隷従するだけでは日本の首相はつとまらなくなるということだ。  それほど米国の理不尽さが目に余るようになってきたということだ。  繰り返して言う。私はオスプレイの本土低空飛行訓練をあえて歓迎する。  その事によって日本国民も日本政府も、対米従属から自立しなければ日本の未来はない事に気づくようにならなければならない。  それでも対米従属が続くようでは日本はお終いである(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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