□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年3月1日第149号 ■ ============================================================== 朝日が安部首相に屈した光景を再現した月刊エルネオスの記事 ============================================================== 私は2月21日のメルマガ第132号「安倍首相と米国の仲を取り持つ朝日の正体」の中で政府内部に近い事情通のある人物から次のような話を聞いたと書いた。 すなわちその人物は、最近の事だとして、政治部長を含む朝日の幹部がそろい踏みして安倍首相と会食し、その場で安倍首相に恭順の意を表した事、それを知って「朝日と食事をすることがこれほど楽しい事とは知らなかった」と安倍首相が相好を崩した事、などを見てきた事のように私に教えてくれた、と。 この話をそっくり再現して見せてくれた記事を、発売されたばかりの月刊エルネオス3月号に見つけた。 その記事によるとこうだ。 安倍自民党総裁が総選挙に圧勝し、まだ組閣する前の昨年暮れの事であるという。その晩、朝日新聞の曽我豪政治部長はまるで「太鼓持ち」だった。曽我政治部長は木村伊量社長、和気靖常務(広告・出版事業担当)をともなって安倍氏と朝日の仲を取り持つ宴をお膳立てした。曽我部長は会食が始まるとすぐ安倍氏をほめそやし、曽我部長のヨイショに続いて木村社長も安倍氏を盛り立て、やがて和気常務も続いた。宴会後、安倍氏は「こんな朝日と気持ちいい会食ができたのははじめて」と漏らしたという。年が明けて1月16日、「安倍批判は社是」と言ってきたとされる若宮敬文主筆は朝日を退社した。あれだけ日銀の肩を持ってアベノミックスを批判的に報じてきた朝日だが、安倍首相の金融緩和策が奏功し、円安、株高が続くと、舌鋒鋭かった批判も影をひそめた。参院選の自民圧勝をも見越して、しばらく安倍政権にすり寄ることになるだろう。 これがリベラル紙を誇る朝日の正体である。 ウルトラ右翼の産経新聞は、そのイデオロギーとは離れて、時として是々非々の姿勢を見せる。 そんな産経新聞しか、もはや安倍政権を批判するメディアはなくなってしまった如くである。 これ以上ないパラドックスである(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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