□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年3月1日第151号 ■ ============================================================== メディアが報じない武器輸出三原則に関する官房長官談話 ============================================================== 今朝一番で配信したメルマガ第148号「まぼろしに終ったF35戦闘機に絡んだ武器輸出三原則の見直し」は、実は昨晩に書いたものを予約配信したものであった。 だから今朝早朝5時のテレビ報道で、菅官房長官がこの問題について官房長官談話をきょうにも発表予定だというニュースを聞いて驚いた。 さっそく朝刊で確認しようとしたがどこにも関連記事は見当たらない。 そう思っていたらやっと日経新聞に次のような1段の小さな記事を見つけた。 「F35部品輸出 容認の談話へ」というその記事は次のように書いている。 「政府は1日の安全保障会議と閣議で、次期主力戦闘機F35に関し『米国の技術援助を受けて部品製造するにとどまり、日本独自の技術は移転されない』として武器輸出三原則の例外にする官房長談話を決める・・・日本企業の部品製造参画は『日米安全保障体制の効果的運用にも寄与する』と強調する」 2月19日の産経のスクープ記事どおりだ。 しかしその当時と今とでは大きな情勢の変化がある。 米国防省がエンジンの不具合を認め試行飛行を停止したことだ(2月25日朝日)。 F35の操縦席から煙が出る事故がメリーランド州の空軍基地内で起きていたとロイター通信が2月25日に報じ、国防総省が原因の調査を始めたことだ(2月27日共同)。 それにも関わらず政府の方針は変わらない。 どんな事情の変更があっても既定方針は変えない日本政府。 果たしてきょう3月1日の官房長官談話について記者から質問が出るのだろうか。 明日の新聞で各紙はこの官房長官の談話についてどのように書くのだろうか(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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