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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

税の徴収と分配を国民が決める事のできる仕組みをつくるしかない
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年2月21日第131号 ■   ==============================================================   税の徴収と分配を国民が決める事のできる仕組みをつくるしかない  ==============================================================  民主主義の本質は何か。  それは言論の自由の保障であり、あるいは法の下の平等であり、基本的人権の尊重であるなどと、人によって強調するところは違うだろう。  しかし課税権と予算執行権を民衆が直接に行使できる権利の確立こそまさしく民主主義の本質ではないか。  民主党政権が事業仕分けを打ち出したのはよかった。  しかし本当の仕分けに切り込めずパフォーマンスだけに終ってもの見事に失敗した。  そしてその民主党政権は終った。  自民党政権が復権し、時計の針を逆戻しするかのように自民党の税制調査会が復活し、自民党本部には連日のように業界団体の関係者が詰め掛け「密室」の調整で税制と予算配分が決まる。  復興予算の流用が見つかったにもかかわらず開き直ってそれが放置される。  使い切れないほどの復興予算がばら撒かれ、本当に必要としている被災民や被曝民に届かない。  どうしたら税と予算の民主主義が実現できるのか。  きょう2月20日の日経コラム「大機小機」は、国会にこそ事業仕分け委員会を作るべきだと書いている。  すなわち国家に常設の「事業仕分け委員会」を設けて超党派で予算を精査する。既得権益に染まらない新人議員たちをこぞって委員会に参加させ、その能力を発揮させてみたらどうかと提言している。  日経新聞でさえこんな発想しか出てこないのだ。  そんな委員会を作ってみたところで何の解決にもならない。    そもそも国会には予算委員会がある。その予算委員会こそ税の徴収と使い方を国民にかわって国民に選ばれた政治家が行なう場であるのに、その論戦は政争に明け暮れ、いくら時間をかけて審議を繰り返してもおよそ国民のための税と予算の精査は行なわれない。  予算委員会でこの体たらくであるのに、その下にいくら委員会をつくっても無意味だ。  それでも野党が健在で自民党の監視機能を果たしていた時はがまだ国会も意味はあった。  ところが今度の国会審議はどうか。  野党の存在があまりにも小さくなり、もはや野党が何を言っても自民党の政策を変える影響力はない。  だから安倍自民党政権の答弁も余裕がある。  私は今度の国会中継放送を一度もまともに見ていない。  見る気にならないからだ。  国会中継になったとたんテレビを消すまでになってしまった。  こんな事ははじめてである。  だからインターネット政党が必要なのだ。  もはや既存の政党、政治家には一切の期待は抱けない。抱かない。  直接民主主義に少しでも近づくための政党を立ち上げるしかないのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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